事例紹介
vol.41 ANA(LGBT-Allyプロジェクトより)
記事日付:2025/01/08
LGBT-Ally プロジェクト とは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざす、
アウト・ジャパンと Ally 企業との共同プロジェクトです。
今回は、【LGBT-Ally プロジェクト 2024 オープニングイベント】から
ANAホールディングス株式会社さんの取り組みを、ご紹介させていただきます。
※ANA さんの取り組み紹介動画は、こちら から ご覧いただくことができます。
ANAホールディングス株式会社の取り組み
ご紹介ありがとうございます。
私、ANAホールディングス株式会社、DEI 推進部の渡辺と申します。
本日、私の方から、ANA グループの LGBTQ+ の取り組みについて紹介させていただきます。
どうぞ よろしくお願いいたします。
まず最初に、会社の概要を説明させていただきます。
弊社の設立は 1952 年で、昨年 2023 年で 70 周年を迎えました。
連結子会社は 54 社ございまして、ANA グループ全体では約 4 万人の従業員が働いております。
続きまして、ANA グループ概要のご紹介です。
皆さまが ANA と聞いて思い浮かべるのは、やはり飛行機かと思います。
ANA グループとしては もちろん航空事業も行っていますが、その他にも航空の整備や機内食をつくっていたり、IT、セールス&マーケティングなど さまざまな分野で ANA グループの社員が働いています。
上の画像は、ANA グループの経営理念・経営ビジョン・行動指針となります。
経営ビジョンの「ワクワクで満たされる世界を」は、ANA 設立 70 周年を迎えた際に、社員一人ひとりが “未来の在りたい姿” を話し合い刷新したものです。
弊社は世界中にグループの社員がおりますが、その社員たちが生き生きと挑戦を続け、お客様さまに、社会に寄り添いながら新たな価値を提供し世界を期待・喜びで満たしていきたい、という思いが込められております。
こういった思いで、グループ 4 万人が一人ひとり、ANA グループを支えています。
ここで、 ANA グループの LGBTQ+ の取り組みについて お話しさせていただきます。
まず、社内の取り組みについてですが、2015 年にまずダイバーシティ&インクルージョンというものを策定しておりまして、多様性を尊重するとともに、社員一人ひとりが その強みを最大限に発揮するための環境整備と、誰もが やりがいを持って働くことができる、働きやすい企業風土の醸成などを めざしております。
その取り組みの一環として、上の画像に記載しておりますように、ANA グループの「多様な性を尊重することを目的とした基本ポリシー」というものを定めています。
これを取り組みの柱として、環境整備そして、意識改革、社会貢献といった項目を定めておりまして、全社員が、性的指向や性自認における差別を受けることなく働くことができるように、社内環境の整備を進めているところです。
また、弊社の LGBTQ+ に関する主な取り組みを、上の画像内に 5 つ記載をさせていただいておりますが、例えば同性パートナーの配偶者認定であったり、(一部の弊社グループ内での会社で)自治体が発行したパートナーシップ証明書の認定するなど、各種制度の整備を実施中です。
LGBTQ+ に関して、お客さまに対する取り組みについても紹介させてください。
上の画像にもございます通り、ANA マイレージサービスについてですが、 同性のパートナーの方でも「ANA カードファミリーマイル」や「ファミリーマイル」、「特典利用者」としてご利用いただくことが可能となりました。
また、ANA ラウンジのトイレ入口の表記も、どなたでも気軽にご使用いただけるような工夫をしております。
これらの取り組みもご評価いただけまして、職場内での LGBT+ に関する評価指標である「PRIDE 指標 2023」において、ANAグループ 37 社がゴールドを獲得しています。
ANA 個社としては 8 年連続の獲得ということになりますが、引き続き、できることから取り組んでいきたいと思っております。
次に、昨年 2023 年度の主な取り組みについても、簡単に紹介させていただきます。
一つ目に、ANA グループの社員向けの研修です。
まず役職者に対する研修ですが、Marriage For All Japan の代表理事、寺原 真希子先生をお招きして、『LGBTQ+ と企業経営』を題した研修を実施。
この研修については、「当事者を取り巻く環境について、企業として どういったアクションを起こしていくべきか?」という内容となっています。
さらに、各職場でも LGBTQ+ セミナー動画の視聴を実施して、それと併せた意見交換会など、さまざまなイベントを開催しております。
また、社外に関しては、6 月の PRIDE 月間に世界各地の ANA の支店もつなぎ、「Be Yourself with ANA(ANAと一緒に、自分らしく)」というメッセージを発信しています。
それから、この年の 5 月に開催された G7 の広島サミットにおいて、LGBTQ+ に関する取り組みを議題として挙げることなどを盛り込んだ要望書提出に関して、ANA ホールディングスとして賛同いたしました。
ここでは、ANA グループとしての Ally 活動について、お話しさせてください。
2023 年の 4 月から「LGBTQ+ アライコミュニティ」を立ち上げまして、社内の当事者支援を行っております。
主な活動は、上の画像にあります通り、東京レインボープライド 2023 に参加したり、他企業さまの Ally と交流する「アライ勉強会」の実施。
また、「アライバッジ」を作成、Ally であることを示す取り組みもも行っています。
簡単ではございましたが、弊社の LGBTQ+ の取り組みについて紹介させていただきました。
ANA グループは、これからも働く環境の改善を進めていくとともに、Ally 活動や社会への発信を通して、多様性への理解の輪を広げてまいります。
どうぞ よろしくお願いいたします。
ご清聴いただき、ありがとうございました!
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