事例紹介

vol.35 ダイナム(LGBT-Allyプロジェクトより)

記事日付:2024/12/25



LGBT-Ally プロジェクト とは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざす、
アウト・ジャパンと Ally 企業との共同プロジェクトです。

今回は、【LGBT-Ally プロジェクト 2024 オープニングイベント】から
株式会社ダイナムさんの取り組みを、ご紹介させていただきます。

※ダイナムさんの取り組み紹介動画は、こちら から ご覧いただくことができます。


株式会社ダイナムの取り組み

株式会社ダイナム 松木さん


皆さま、こんにちは。
私、株式会社ダイナム・人事部の松木と申します。

ダイナムの中では、ダイバーシティ&インクルージョンに関わる取り組みを推進する担当となっております。

弊社ダイナムは、おそらく皆さまには あまり馴染み(表記調べる)のない企業かと思いますので、少し弊社について説明をさせてください。

パチンコホールを運営・経営している企業になっおりまして、冒頭の画像(会社概要)にもございます通り、弊社は「パチンコを誰もが気軽に楽しめる “日常の娯楽” に改革する」するという経営ビジョンのもと、ローコスト経営、多店舗展開を実施しております。

“町に憩いの場” を提供し、“地域に必要とされる存在” になることをめざし、挑戦を続けているところでございます。



弊社はパチンコの事業を展開しているということで、上の画像にも記載をさせていただいております通り「遊技産業」の業界に属します。

この業界においてパチンコ・パチスロの市場規模は 14.6 兆円と大変大きな市場であるものの、上の画像内の右下の通り、プライド指標の認定企業は弊社と もう 1 社さんの 2 社しかない状況でして、まだまだ LGBT の諸々の取り組みが進んでいないという実態がございます。



こういった状況において、弊社が進めてきました LGBT フレンドリーの取り組みステップを、ご紹介させていただきます。



まず、出発点である “ステップ 0” についてですが、経営層の賛同を得るというところからスタートして、「LGBT を知る」ことを “ステップ 1” に設定。
また、社内を変えていく “ステップ 2” から、社外へ広げていく “ステップ 3” と、4 つのステップで進めているところでございます。

次項からは、上記取り組みの具体的な内容について、ご紹介させていただきます。



まず “ステップ 0” についてですが、そもそも 2018 年に『ダイナムなでしこ』という女性研修チームよりスタートしたものです。

このときに、社長をはじめ役員の皆さまといった経営層へ直接「こういった取り組みをしたい! 社内に必要だ!」ということを訴えかけたことが、今につながっております。



経営層の賛同を得た次は、社内の従業員教育に着手。
従業員教育につきましては、まずは、部門長など上位層の皆さんから研修を進めていきました。

現在は、上の画像の左側にございますように、この研修動画を社内イントラにアップしておりまして、“従業員が全国どこからでも学習できる” という環境を整備しております。



そして、“ステップ 2” 。
「社内の制度や環境を変えていく」というところにつきましては、主だった内容は以下の通りです。

1 つ目は、パートナーシップ制度や通称名 使用の採用です。
2020 年 8 月から パートナーシップ制度を導入。これまでに事実婚も含めて、同性の方が 3 件、異性同士としての事実婚が 12 件、登録がございまして、合わせて 15 件の登録を受け付けている状況です。


    ◇◇◇


従業員の更衣室の変更も行いました。

今まで店舗では、集団で男性用・女性用の更衣室を それぞれ設けていました。
それを現在では、男女別で使用することを廃止して、個室の『誰でも使用できる更衣室』を設置しています。

上の画像内の左側、下の写真は、実際に岐阜県にある店舗の事例になっております。



続きまして、「Ally を増やす取り組み」についてお話しさせてください。

先述のような制度・環境を整えた上で、現在、社内の Ally を増やす取り組みを一番メインに進めています。

東京レインボープライドをはじめとした こういったイベントへの参加については当初より行っているのですが、2024 年度は特に社内への働きかけを進めていき、LGBT の担当者だけではなくコミュニティグループに属している方なども一緒に参加をしてほしいという形で進めてまいります。

また、部門別勉強会も行っておりまして、少数のグループで勉強会をすることで、普段は聞きづらいことを聞いたり・質問したりしながら理解・浸透を深めていく場も設けています。



Ally を増やす取り組みについて もう一つ、お話しさせていただきます!

社内にてアンコンシャスバイアスの研修も実施しておりまして、こちらについても毎年 定期的に実施することで、LGBT に限らず、皆さんの “気が付かない差別” であったり無自覚な差別行為に関して勉強をする場、こういったものを設けております。

それから、Ally コミュニティについてですが、まだ 2023 年にスタートしたばかりではあるものの、LGBT 関連グッズを作成したり社内の皆さんに理解の輪を広げていくという活動の継続など、そういったことを続けています。 2024 年のレインボープライド参加の際には、上記のグッズを弊社グループの皆で着用・使用しました。
(本イベントご参加企業の)皆さまにも、また改めてご紹介させていただければと思っております。



以上が、弊社の取り組みとなりますが、弊社においては多様な人材がダイナモの未来を作るという方針のもと、こういった さまざまな取り組みをしておりますので、今後とも よろしくお願いいたします。

ありがとうました!


あわせて読む

インタビュー:vol.16 味の素
全ての多様性に寄り添い理解し合う組織、全ての人が会社の制度を活用できる公平性のある組織。これらを追求し続ける味の素さんの取り組みについて、人事部DE&I推進チームの廣瀬さんにご紹介いただきます。ぜひ、ご一読ください!

>>続きを読む

 

インタビュー:vol.18 ソニーグループ
当事者一人ひとりの所属会社や部署、個々の環境などを総合的に鑑みて、ハンドブックなど一つの物差しだけで測ることのない、独自のフォローを展開するソニーグループさんの取り組み。ソニーピープルソリューションズ株式会社 DEI推進室の滝口さんにお話を伺いました。

>>続きを読む

 

インタビュー:vol.19ユー・エス・ジェイ
社内の規定や職場環境の見直しは既に完了しているというユー・エス・ジェイさんでは、雇用形態に関わらず入社初日から行われるLGBTQ+についてのオリエンテーションほか、多様な認知向上施策を実施中。その詳細について、人事部 両立支援チームの黒原さんよりご紹介いただきます。

>>続きを読む

 

ジョブレインボー
レインボーグッズ