事例紹介

vol.31 森永乳業(LGBT-Allyプロジェクトより)

記事日付:2024/12/20



LGBT-Ally プロジェクト とは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざす、
アウト・ジャパンと Ally企業との共同プロジェクトです。

今回は、【LGBT-Allyプロジェクト2024オープニングイベント】から
森永乳業 株式会社さんの取り組みを、ご紹介させていただきます。

※森永乳業さんの取り組み紹介動画は、こちら から ご覧いただくことができます。


森永乳業 株式会社の取り組み

森永乳業 株式会社 米津さん


森永乳業 株式会社、コーポレート戦略本部・人財部 DEI推進チームの米津と申します。
どうぞ よろしくお願いいたします。

それでは、森永乳業より LGBTQの理解促進に向けた取り組みについて、ご説明させていただきます。



本日の流れといたしまして、弊社グループの理念や、中長期計画を簡単にご紹介した後、LGBTQにつながる人権ポリシーおよび具体的な取り組みについても紹介させていただきたいと思っております。



まず、森永乳業グループについて、簡単に紹介をさせていただきます。

創業は 1917年で、106年の歴史がございます。
売上高は約 5,000億円、営業利益は約 200億円、従業員数は約 7,000名といった規模の会社となっております。

「乳業」という名の通り、牛乳、カフェラッテなどの乳飲料、ヨーグルトやチーズなどの乳製品、それから、アイスクリームなども扱っている総合乳業メーカーとなっています。



続いて、森永乳業の経営理念・大切にしていること・考え方について、それぞれ説明いたします。

弊社の経営理念は、「乳で培った技術を活かし、私たちならではの商品をお客さまへお届けすることで、健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる」です。
そして、「輝く “笑顔” のために」というコーポレートスローガンも掲げています。

これらには、「おいしさと健康の両面で、全てのお客さま、そしてステークホルダーを笑顔にする」という私たちの決意を表しているものとなっております。



次に、森永乳業の中長期計画について、お話しさせてください。

森永乳業が存続し続けてお客さまに選び続けられることにより、先ほど紹介させていただいたスローガン「輝く “笑顔” のために」を生み出し続けていく。
そのためには、サステナビリティ経営が重要であると考えます。

森永乳業グループは、全ての人々の輝く笑顔のために、食と健康資源、環境、そして人と社会を軸としたサステナビリティ活動を行い、サステナビリティビジョンの実現をめざしております。

また、上の画像のマテリアリティテーマ “人と社会” のところにございます「人権と多様性の尊重」におきまして、森永乳業グループの事業活動に関わり影響を受ける全ての人の人権尊重の責任を果たしていくことを目的として、人権ポリシーというものを定めています。


上の画像は、その人権ポリシーに関するものです。

森永乳業グループではサステナブルな社会を実現するために、弊社グループのサプライチェーン全体の人権を尊重すると宣言した人権ポリシーを策定し、その取り組みを推進しております。

人権ポリシーに基づき取り組む人権課題として、性自認・性的指向による あらゆる差別およびハラスメントを排除する旨を記載。
この人権ポリシーを全社員が尊重し、多様な各社員に対して「それぞれ、人として」向き合える組織をめざしています。

LGBTQの理解促進に向けた取り組みも、こうした人権ポリシーに基づいた人権課題として整理し、取り組んでおります。



最後に、LGBTQの理解促進に向けた具体的な取り組みについて、紹介させていただきたいと思います。

大きく分けて 2つございまして、【1】啓蒙活動、【2】働きやすい環境づくり、に分けられるかと思います。

【1】の啓蒙活動では、LGBTQに関する学習会や、他の食品企業さまと合同で LGBTQ講演会の開催を実施しております。
ちなみに、2024年も講演会の開催を予定しています。

LGBTQ人財を雇用する際のポイントであるとか、カミングアウトされた際の対応などを定めた LGBTQ人財の雇用に関するガイドラインの策定および、その社内周知も行っています。

そして、LGBTQやダイバーシティ理解促進のための eラーニングプログラムについて、マネジメント職の受講必須化を実施したり、全グループ会社の各社員も対象にして LGBTQ基礎知識の eラーニングの実施などをしてきました。

それから、【2】の働きやすい環境づくりですが、社内相談窓口の設置、自認する性に基づく通称の使用を承認、就職活動時のエントリーシート内の性別欄に “その他” の項目を追加。
さらに、社内人財管理ツールの性別非公開設定なども行っております。

これらの取り組みを浸透・発展させていくことで、多様な個性を持つ全ての人が、互いの考え方・立場などを尊重し合い、挑戦すること、成長を通じて その持っている能力を十分に発揮できる働きがいがある、活き活きとした企業文化・組織・風土の実現に努めております。




以上で、森永乳業の取り組みの発表を終わらせていただきます。
ご清聴、ありがとうございました!


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