事例紹介

vol.28 京セラ(LGBT-Allyプロジェクトより)

記事日付:2024/12/17



LGBT-Ally プロジェクト とは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざす、
アウト・ジャパンと Ally企業との共同プロジェクトです。

今回は、【LGBT-Allyプロジェクト2024オープニングイベント】から
京セラ株式会社さんの取り組みを、ご紹介させていただきます。

※京セラさんの取り組み紹介動画は、こちら から ご覧いただくことができます。


京セラ株式会社の取り組み

京セラ株式会社 上田さん(写真、右上)


皆さん、こんにちは! 京セラ株式会社、ダイバーシティ推進室の上田と申します。
どうぞ よろしくお願いいたします。

京セラ株式会社は、1959年に設立した会社です。
本社は京都府 京都市にございまして、現在、従業員数は約 2万 3,000名となっております。



それでは、弊社のLGBTQに関する取り組みをご紹介させていただきます。 まずは、京セラの DEI推進活動について、ご説明してまいります



京セラでは、上の画像にも記載させていただきました経営理念に基づいて、DEIの推進に取り組んでおります。

京セラの経営理念は、全従業員の物心両面の幸せを追求すると同時に人類社会の進歩・発展に貢献すること、というものです。

経営理念の中で従業員の幸せに言及している会社は なかなか珍しいのではないかと思っておりまして、私たちが日々 活動する中でも DEIの考え方と経営理念の親和性というところは、しばしば社員に伝えている部分です。



そして、これまでの DEIの活動についてなのですが、まず 2006年に、女性活躍推進の活動が始まりました。

女性が もっと活躍できる会社へ! をコンセプトに、環境の整備であったり制度を整えることから始まり さまざまなフェーズを経て、2019年にダイバーシティ&インクルージョンの推進へと活動を発展させていきました。

女性に限らず、全社員が自分らしく生き生きと働くことができる企業を めざすということで、現在 活動をしております。

そして、2024年からはエクイティの観点も取り入れて、さらに DEIの推進活動へと発展をしてきているところです。



ここでは、京セラの DEI推進の重点テーマ、4点について説明いたします。

まず 1つ目は、“多様性を尊重する風土の情勢” ということで、全社を挙げて環境づくりに取り組んでいます。
例えば、アンコンシャスバイアスや心理的安全性に関する啓発の取り組みを行ったり、経営層と現場社員の座談会も開催しております。

そして、2つ目の “ジェンダーイクオリティの推進” についてですが、こちらの中にLGBTQの理解促進という取り組みも入っていまして、性別による偏見や差別を無くして一人ひとりが働きがいを持つことができる環境づくりの取り組みを、進めています。

3つ目、“全員が働きやすい職場環境の実現” という視点では、例えば、障害者・外国籍社員の活躍であったり介護や治療をしている社員が「どう仕事との両立をしていくか?」ということに前向きに取り組んでおります。

最後の 4つ目、“ダイバシティ推進企業としての発信力の強化” についてですが社内外で積極的に情報発信をしており、こちらも積極的に取り組んでおります。



続きまして、LGBTQの理解促進活動についてご紹介させてください。



まずは、社内制度・ルールの整備および担当部門の勉強会のお話をさせていただきます。

具体的な理解促進運動の一環として、規定の刷新やルールの見直しから行ってまいりました。
会社の規定で性的志向・性自認について触れ、SOGIハラ(SOGIハラスメント)やアウティングの防止を明記しております。

また、同性パートナーも結婚と同等または、配偶者と同等の扱いにするというルールに見直しをしています。

それから、社員の相談や面接の機会がある人事・労務部門を対象にした勉強会も実施を続けています。
この勉強会では、LGBTQの基礎知識であったり当事者から実際にお話を伺う機会を設けてきました。

採用においては、面接そして、面談の対応をする時のポイントやケーススタディという取り組みも行っています。



次にご紹介させていただくのは、本取り組みで特に注力している「Allyづくり」についてです。

弊社では、まずは 2,000人のAllyの表明を めざしておりまして、さまざまな活動を行っています。
現在は 476名、表明者がいる状況ですが、常に継続して取り組んでいくことで、どんどん社内で理解を深めていきたいなと考えています。

社内啓発のための社内報掲載であったりイントラサイト内で情報を発信したり、メルマガの配信で皆さんの理解を広めていくという活動もしております。

また、映画の視聴会を実施するなどアウト・ジャパンさんにも いろいろとご協力をいただいておりまして、さまざまな社内セミナーも実施しています。

例えば、屋成さんにご協力をいただき、リーダー層や管理職をメインターゲットにした「ハラスメントの防止」や「部下との対話のポイント」を紹介するセミナーを、今後さらに実施予定となっております。



社外イベントへの参加も行っておりまして、ここでは、そのお話をさせていただきます。
プライドイベントも、京都、大阪、東京に それぞれ参加させていただいております。

4月については京都に参加いたしますので、ご一緒できる皆さま、どうぞ よろしくお願いいたします。



それから、オリジナルグッズについても触れさせてください。

動画 冒頭で 弊社の森からもご披露させていただいたのですが、上の画像のTシャツおよび、幟(のぼり)を 2024年は新たに作成いたしました。
あとは、今も使用しておりますオンライン会議のバーチャル背景であったりとか、弊社社員に貼ってもらっているパソコンやスマホのステッカー、社員証に着けることができる缶バッチなどを作成しており、これによって “Allyの見える化” を進めております。

また、外部評価と取り組みの発信というところでは、プライド指標において 3年連続でゴールドの認定をいただいております。

最後に、もう一点だけ紹介させてください。
弊社では「事実婚も結婚として認定する」といった取り組みがあるのですが、これについて、過去に NHK京都さんから取材をしていただいたこともございました。




以上が、京セラのLGBTQの取り組み紹介となります。
今後も引き続き本活動を進めてまいりたいと思いますので、どうぞ よろしくお願いいたします。

ありがとうございました!


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