事例紹介

vol.26 東芝(LGBT-Allyプロジェクトより)

記事日付:2024/12/13



LGBT-Ally プロジェクト とは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざす、
アウト・ジャパンと Ally企業との共同プロジェクトです。

今回は、【LGBT-Allyプロジェクト2024オープニングイベント】から
株式会社 東芝さんの取り組みを、ご紹介させていただきます。

※東芝さんの取り組み紹介動画は、こちら から ご覧いただくことができます。


株式会社 東芝の取り組み

株式会社 東芝 有馬さん


皆さん、こんにちは!
株式会社 東芝、人事部の有馬と申します。

私たち東芝の、LGBT+インクルージョンの取り組みについてご紹介させていただきます。
よろしくお願いいたします。



まず簡単にはなりますが、東芝の事業領域について紹介をさせていただきます。

東芝グループでは、エネルギーシステム ソリューションやデジタルソリューション、インフラソリューションなど、大きく分けて 7つの事業領域がございます。
この中でも、主に社会インフラ事業というものを展開している会社となっております。


上の画像は、東芝グループのDEIB、多様性推進に関してのスライドとなっています。

弊社は、2024年の 3月に新しい方針を打ち出しまして、グループ・グローバル共通の多様性推進に関する新方針、東芝グループDEIB方針というものを制定いたしました。
DEIBは それぞれ、ダイバシティ・エクイティ・インクルージョン・ビロンギングの略となっており、これまで東芝グループではD&Iという言葉を使ってきましたが、今後は この「DEIB」を使うことになりました。

ビロンギングを追加したということが、今回、かなり大きなポイントだと思っています。
従業員一人ひとりが自己を生かせる、「自分の居場所が(会社に)ある」と感じられる企業をめざしていこう! という方針となっております。

DEIB推進の目的は上の画像の通りなのですが、今回は “人” にフォーカスしており、「働く人と会社の成長の両立」を目標に掲げております。

従業員一人ひとりが持っている違い・多様性を強みに変えて、新たな価値想像につなげていくこと。
さらに それだけではなく、東芝グループで働いている人々が やりがいを感じ、また、自身の能力を発揮しながら、挑戦を通じて成長できていると感じられる企業文化を作っていくということを、DEIB推進の目的としています。



DEIB方針の中では、東芝グループ全体の重点領域というものを定めておりまして、それらは上の画像内、青文字の 4つの部分になります。

●多文化共生
●ジェンダーギャップ解消
●LGBT+ & Ally(アライ)
●障害のあるメンバーの活躍

上記 4つを、グループ・グローバル共通の重点領域としています。
そして、それぞれの重点領域ごとに、東芝グループ内で推進月間を定めております。

LGBT+Allyの領域については、プライド月間である 6月に合わせて、今後 弊社でも啓発活動を実施できればと考えています。



ここからは、LGBT+とAllyに関する弊社の具体的な取り組みを、ご紹介させていただきます。

まずは、基本方針についてお話しいたします。
東芝グループにおけるLGBT+差別の禁止および、解消に関する基本方針というものを定めております。

それから、同性パートナーなどに関する取り扱い基準については、就業規則や その他 諸規定において同性のパートナーなどに関する基準を正式に定めています。



次にご説明させていただくのが、人事担当者向けの取り組みです。

毎年 1回、相談窓口担当者向けの研修を行っておりまして、2023年度もSOGIハラ(SOGIハラスメント)やアウティングなどの相談対応と、ハラスメント防止の取り組みに関する研修を実施いたしました。

毎年、人事担当者・相談窓口担当者など約 1,050名ほどが参加し、グループ ディスカッションやケーススタディを交えた研修となっております。

そして、上の画像の右側の説明となりますが、こちらはGIDマニュアルの作成・配布についてです。
グループ会社全ての人事担当者向け、そして、国内の担当者向けに、こちらを配布しております。



続いて、2024年 4月から始動したものになりますが、LGBT+とAllyの新コミュニティ設立について、ご紹介します。

もともと弊社では、多様性推進に関するコミュニティとして ❝カメレオンズクラブ” というものがあったのですが、Microsoft Teamsの中で実施されていたため、やや閉鎖的な空間となってしまっていました。
そのため、周知が十分にできていないな……と感じていましたし、そもそも このコミュニティは LGBT+の単独コミュニティではなかった、ということも一つの問題でした。

このような状況から、先述の新たなコミュニティ設立の流れとなったわけです。

コミュニティの活動の場としては、現在、弊社で社内SNSとして活用させていただいております Microsoft Viva Engage 上を考えています。
ちょうど今日、私が初投稿をしてきたのですが、事務局メンバーの紹介であったり、今後こういうことをやってきますよ! という内容をアップしてきました。

現在、事務局メンバーと話し合っているのは、「コミュニティの名前を一緒に考えよう!」という企画を進めていくことや、(2024年に)東京レインボーパレードに初めて参加させていただきますので「皆さんも一緒に参加しませんか?」という お誘いもしていかなければ! というようなことを考えております。



今度は、eラーニングについてお話しさせてください。

まずは上の画像・左側ですが、東芝の国内グループ従業員全員が受講する “全社eラーニング” に関する説明となっております。
この eラーニング、およそ 67,000人が受講しているものです。

その中に 2023年度から、SOGIハラやLGBT+の用語解説などのコンテンツを追加いたしました。

そして、上の画像・右側についてですが、社内報への記事掲載に関するものとなります。
弊社の社内報は『東芝ライフ』と申しまして、毎号、“ダイバーシティ便り” という特集記事を組んで、ここにDEIBに関する内容を掲載しております。


社内への発信についての話をさせていただきましたので、ここでは、社外への発信について説明させていただきます。

先述いたしました通り、東京レインボープライドに 2024年から協賛させていただくことになりました。
ロゴを他社さんのようにレインボー調にするというところまでは まだできておりませんが、上の画像のように、弊社ロゴの両サイドにレインボープラを あしらってコチラを東京レインボープライドのオフィシャルサイトに掲載させていただきました。

また、パレード実施期間である 4/19 ~ 21については、弊社の人事担当者であったり、有志参加者を募りまして参加させていただく予定です。

それから、上の画像の右側は、社外イベントへの参加に関する話となります。
アウト・ジャパンさんが主催するYouTubeイベントに参加させていただいたほか、東芝グループのサステナビリティWebサイトの中でも、DEIBの取り組みについて発信させていただいております。

以上が弊社の取り組みとなっておりますが、まだまだ LGBT+とAllyの領域において社内で十分に取り組めているとは考えていないので、今後も積極的な取り組みを推進していきたいと思っております。


ご清聴いただき、ありがとうございました!


あわせて読む

インタビュー:vol.16 味の素
全ての多様性に寄り添い理解し合う組織、全ての人が会社の制度を活用できる公平性のある組織。これらを追求し続ける味の素さんの取り組みについて、人事部DE&I推進チームの廣瀬さんにご紹介いただきます。ぜひ、ご一読ください!

>>続きを読む

 

インタビュー:vol.18 ソニーグループ
当事者一人ひとりの所属会社や部署、個々の環境などを総合的に鑑みて、ハンドブックなど一つの物差しだけで測ることのない、独自のフォローを展開するソニーグループさんの取り組み。ソニーピープルソリューションズ株式会社 DEI推進室の滝口さんにお話を伺いました。

>>続きを読む

 

インタビュー:vol.19ユー・エス・ジェイ
社内の規定や職場環境の見直しは既に完了しているというユー・エス・ジェイさんでは、雇用形態に関わらず入社初日から行われるLGBTQ+についてのオリエンテーションほか、多様な認知向上施策を実施中。その詳細について、人事部 両立支援チームの黒原さんよりご紹介いただきます。

>>続きを読む

 

ジョブレインボー
レインボーグッズ