事例紹介
vol.25 SUBARU(LGBT-Allyプロジェクトより)
記事日付:2024/12/10
LGBT-Ally プロジェクト とは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのAlly(アライ)を増やすことを めざす、
アウト・ジャパンと Ally企業との共同プロジェクトです。
今回は、【LGBT-Allyプロジェクト2024オープニングイベント】から
株式会社SUBARUさんの取り組みを、ご紹介させていただきます。
※SUBARUさんの取り組み紹介動画は、こちら から ご覧いただくことができます。
株式会社SUBARUの取り組み
株式会社SUBARU、人事部・ダイバーシティ推進室の坪谷と申します。
よろしくお願いいたします。
弊社では、自動車事業、航空宇宙カンパニーの 2つの事業を行っており、それぞれの強みを生かした事業展開をしております。
自動車事業では安全性の高さを生かして、お客さまのカーライフに合った さまざまな車種を扱っています。
上の画像は、普通車のラインナップの一部となります。
航空宇宙カンパニーは高度な技術を生かし、固定翼・回転翼・無人機などの完成機ほか、幅広い製品を扱っています。
民間事業では、ボーイング旅客機の中央翼といった構造上重要な部位を担当しております。
また、傍受事業では、官公庁をはじめ防衛事業にも広く貢献しています。
弊社は、笑顔をつくる会社をめざし、SUBARUブランドを育ててくださったお客さまを第一に考え、人・社会・地球までも笑顔にしたい、そんなSUBARUでありたいと考えています。
SUBARUのダイバシティの活動は、多様性を受け入れることにより組織の力を高めていくことが狙いです。そのため、女性やシニア、障害をお持ちの方、そして、LGBTQ+も同様に取り組んでおります。
2020年には人権方針を策定し、多様性や性自認および表現・性的志向について記載しました。
アメリカのグループ企業では社内のワーキングチームがありまして、積極的に活動を行っています。
1990年代から性的マイノリティに向けた活動を実施してきた経緯もあり、弊社はLGBTQ+の皆さまと親和性の高い企業であると自負しています。
上記のようなアメリカでの活動と比較すると、日本国内では まだまだ表立った活動ができてないので、これから少しずつ追いつけるように努力をしていきたいと思っています。
また、2021年から外部相談窓口を設置して、その窓口およびダイバシティ推進室にも相談してもらえるように社内周知をしてきました。
窓口が きっかけだったり、直接、(相談者の)職場の上司経由で相談も受けています。
社内呼称や健康保険証の変更、更衣室などの相談も含めて、月に一度、当事者の方々と意見交換を行っています。もちろん時間がかかってしまうこともありますが、開示範囲などを相談者ご本人の希望に沿って、丁寧に対応していくように心掛けております。
SUBARUでは、性自認・性表現・性的志向に対する差別を無くし、多様な個性を持つ従業員が生き生きと働くことのできる環境整備を進めてまいりました。
2022年には、性別問わず、(社員の)パートナーの方にも福利厚生が適用されるように制度を改定しました。
証明書類の提出は必要となるものの、配偶者の定義に事実婚・同性パートナーなども含めることによって、社宅支援手当や休暇なども利用できるようになりました。
また、2023年度は、Pride指標のゴールドを取得することができました。
弊社では、2020年からLGBTQ+に関する研修をするようになり、まず初めに管理職や係長クラス、さらに主事の皆さんに受講いただきました。
そして 3回目の研修開催の際に、初めて全社員対象といたしました。
また、Allyの輪を広げる機会になればと思い、アウト・ジャパンさまにもご協力をいただいて、Allyプロジェクトに参画をさせていただくことにしました。
2023年度にAllyプロジェクトに参加したことで、名古屋あおぞら部 についても知ることができ、当日は多くのLGBTQ+当事者の学生と交流。実際の声を聞くことができ、たいへん参考になりました。
それから、Pride月間用社食メニューとしては、レインボーカラーをイメージしたものを提供。さらに、社内イントラネットのLGBTQ+のページでは、啓発活動がAllyメンバーだけではなく、それ以外の従業員にもタイムリーに行えるようになりました。
最後に、2024年度の目標を発表させてください。
まず1つ目は、LGBTQ+の当事者が働きやくするための活動として、当事者の皆さんのカミングアウトを前提にするのではなく、環境や周囲の理解が進み、心理的安全性を確保しながら活躍していただける環境づくりをめざします。
そして 2つ目は、周知・理解を広げる活動として、現状で約 300人いるAllyメンバーを さらに増やすために、セミナーでLGBTQ+の理解促進を推進します。
また、業務でPCを使用しない部署への啓発活動が以前からの課題となっていることから、2024年度は、そこも積極的に取り組んでいきたいと思っています。
以上の 2点を両輪としながら、LGBTQ+の当事者が働きやすい環境にしていくためには やはり周囲の理解が必要となるため、理解をより深める活動の強化をめざしたいと思っております。
以上でございます、ありがとうございました。
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