事例紹介

vol.23 JTBグループ(LGBT-Allyプロジェクトより)

記事日付:2024/11/07



LGBT-Ally プロジェクトとは、「We are Here!! We are Ally!!」をテーマに
ひとりでも多くのアライを増やすことを めざす、アウト・ジャパンとアライ企業との共同プロジェクトです。

今回は、【LGBT-Allyプロジェクト2024オープニングイベント】から
JTBグループさんの取り組みを、ご紹介させていただきます。

※JTBグループさんの取り組み紹介動画は、こちら からご覧いただくことができます。


JTBグループの取り組み

株式会社 JTB 山崎さん


株式会社 JTB、DBIBチームの山崎さくらと申します。
今日は、よろしくお願いいたします。

早速ですが、私たちJTBの取り組みついて、お話しさせていただきたいと思います。


■JTBグループについて


まずは、会社のことを知っていただきたいので、少し私たちJTBグループのことをお話しさせてください。

私たちJTBは 1912年の創業以来、ビジネスモデルを さまざまな形に進化させながら事業を続けてきております。
現在の事業ドメインは、交流創造事業でございます。

交流創造事業では、ツーリズム(旅行者)、エリアソリューション(地域)、ビジネスソリューション(企業)、これらを 3つの軸として、グローバル領域も含めて地域や企業に対するソリューションビジネスを進化させております。



国内外のJTBグループ社員の全ての企業活動、社員の日々の行動の柱、こちらがJTB Wayでございます。
JTB WayはJTBグループの社員の あり方を示したものであり、私たち存在意義、進むべき方向性を示した、私たちの道しるべのようなもの。何かに迷った時に必ず立ち返るのが、JTB Wayです。

上記画像の一番下にございます ONE JTB Values。こちらは、従業員の投票で決まった言葉です。

信頼をつくる、挑戦し続ける、笑顔をつなぐ、こちらが私たちの行動基準、そして日々の判断判断基準であると共に、私たちの共通の価値観にもなっています。 また、JTBグループの経営理念は、「地球を舞台に、人々の交流を創造し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する。」でございます。
こちらは、サステナブルな社会や世界に対する、JTBグループの姿勢そのものです。


■JTBグループのDEIB推進について


ポストコロナ以降は社会背景の大きな変化があり、例えば、生活様式や働き方、価値観などの変化が進んだことによって、“多様であること” は当たり前の社会になってきています。
そして、お客さまのニーズも、ますます多様性さを増してきました。

これからは、“多様性が当たり前である社会から必要とされる企業”でなくてはなりません。
これまでのD&IだけでなくD&Iを共に進めてきたEquity(公正さ)、Belonging(帰属性)、この観点を しっかりと出して表現していくことが必要だと考えております。

JTBグループで働く社員は、私が申し上げるのも恐縮なのですが、ホスピタリティにあふれ、人々の心に寄り添えるような力を持つ人財が とても多い会社でございます。

そういった人財が多様であること自体が弊社の大きな力となり、そのことを、お客さまにも ご実感いただくことができる価値を生み出していく。
そのために、D&IにEquity(公正さ)、Belonging(帰属性)、心理的安全性をメッセージとして打ち出し、これまでのD&Iの考え方を持ちつつ、2023年度よりDEIBとして さらに進化を進めていくことになりました。



「違いを価値に世界をつなぐ」
Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)、Belonging(帰属性)。この企業風土のもとでエンゲージメント高く、社員が自由闊達に、そしてダイナミックに活躍することで、(良い意味での)競争が生まれイノベーションにつながる。また、そのことで、お客さまにも実感いただける新たな価値が生み出されていく。

これが、まさにJTBグループの経営理念「地球を舞台に人々の交流を想像し、平和で心豊かな社会の実現に貢献する」ことにつながっていくと考え、日々DEIBの推進に取り組んでおります。



JTBグループのDEIBの推進は、下記(および上記画像内)に記載がございます 5つの取り組みの強化をテーマとして掲げております。

【1】組織開発支援
【2】ワークスタイル変革推進
【3】キャリア開発支援
【4】障害者雇用と活躍支援
【5】ジェンダー平等



私たちの組織体制として、(スピーディーな施策展開を考慮し)とにかく早く動くために、上位層をコミットメントさせていただきながら上記画像のような大きな組織体制をつくって、各部門のスタッフとも密に連携を取らせていただいております。
また、画像右側が、JTBグループのポリシーです。


■ジェンダー平等における、5つの強化テーマについて


先述のジェンダー平等においては、これを含む上記画像内の強化テーマ、女性活躍推進、アンコンシャスバイアス、男性の育休取得と併せて、LGBTQ+も積極的に推進してまいります。



ここでは、私たちの大切な活動の一つである、スマイル活動についてご紹介します。

この活動は、全国 120箇所の部署、そして店頭の従業員に協力をしてもらい、職場の自立的な組織活動として進めております。スマイル委員長を中心に、ボトムアップの観点から、職場の課題解決や組織力の強化を目標に自らを考え、自ら行動する形で展開しております。



そして、こちらのスマイル活動は、一箇所だけではなくて全国の店頭であったりとか、それぞれの部署からも発信をしております。
これは なぜかと言うと、ナレッジのシェアをすることで どんどん組織の活動推進をグループ全体で進めていくために、このような掲示板をつくっている次第です。



ワークススタイル変革の取り組みは、会社と社員一人ひとりが共に実現するワークスタイルを「JTBグループ・ワークスタイルビジョン」として掲げております。

多様な人財が、いつでも、どこでも働けて、柔軟で自律的な働き方を実現することで上記画像内の 4つを取り組みも達成され、新しい価値を想像していく。そんな働き方を実現できるよう、制度面・環境面を整える取り組みを進めていきます。


■その他の活動について


LGBTQ+の弊社における取り組みは、2019年の「まず知ってもらう」啓発活動や、全社員に向けたセミナーの実施などがございます。LGBTQ+の細かいところ一つひとつを従業員に知ってもらうために、Web上で、上記画像のような内容の配信もさせていただいております。
また、各グループ会社独自で、環境改善や規定制度の変更を進めています。



毎年 12月の人権週間ですが、去年 12月の 4~7日までの開催のおいては、上記画像のようにLGBTQ+の取り組み(Diversity Day)を まずはFirst Dayとさせていただきました。
Equity Day、Inclusion Day、Belonging Dayなど それぞれの取り組みを丁寧に説明して、従業員参加型のイベントとして発信しております。


■おわりに


最後になりますが、私たちJTBグループは冒頭でもご紹介いたしました「地球を部隊に人々の交流を想像し、平和で心豊かな社会の実現に貢献」を積極的に進めていきたいと考えております。
ダイバーシティインクルージョンの取り組みをすることで、エンゲージメント、ウェルビーイングなど新たな価値、そして、つながりの共創を生み出し、また、多様な人財が輝ける企業風土の構築に向けての発信を これからもし続けたいと考えております。

今日は皆さん、ご清聴ありがとうございました。


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