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性的マイノリティの38%が性被害に遭っていることが明らかになりました

記事日付:2020/12/26

 性的マイノリティの約38%が、レイプやセクハラなどの性被害経験を持つことが26日、当事者約1万人を対象とした調査から明らかになりました。相談機関や警察では対象外とされるケースがあるといい、調査を実施した宝塚大の日高庸晴教授(社会疫学)は、「適切な支援を受けられず、被害が潜在化している恐れがある」と指摘しています。


 調査は、性的マイノリティの25%がアウティングされた経験を持つことが明らかになったというニュースでお伝えしていたのと同様、ライフネット生命保険の委託を受け、宝塚大の日高庸晴教授(これまでに数多くのLGBTQ関連の調査を実施してきた方です)が2019年9~12月にインターネット上で実施し、LGBTQ1万769人から回答を得ていたものです。

 性暴力に該当する10の選択肢を挙げ、経験の有無を尋ねたところ、4106人(38.1%)がいずれかの被害を受けたと回答しました。選択肢別(複数回答)では「性器や胸、尻など体に触られた」が最多の22.4%、「性的な言動でからかわれた」が17.3%、「無理やりキスされた」が11.5%、「膣への挿入行為」は2.7%、「肛門への挿入行為」は6.6%、「口腔性交を強要された」は5.6%でした。
 性的マイノリティ別の内訳別では、トランス女性は実に57%(69人)が被害経験があると回答。トランス男性で51.9%(95人)、レズビアンで52.2%(338人)といずれも5割を超えました。ゲイは32.3%(1845人)、バイセクシュアル男性は31.9%(306人)、バイセクシュアル女性は47.3%(175人)などでした。

 被害経験とメンタルヘルスの関連も調べたところ、被害経験がなく精神科受診歴がある人は35.5%だった一方、膣や肛門への挿入や口腔性交の強要被害者では52.8%、それ以外の性被害者でも48.9%に上った。

 日高教授は「警察や専門機関の担当者が性的マイノリティに関する知識を持っておらず、理解のない対応で傷つく当事者もいる。女性だけでなく、性的マイノリティや男性の被害者も想定した支援体制を整備する必要がある」と指摘しています。 


 先月、米調査でLGBTQはそうでない人に比べて4倍近くも犯罪被害に遭いやすいことが明らかになったというニュースをお伝えしましたが、日本でも、LGBTQは性犯罪被害に遭いやすいということが明らかになりました。
 

 
参考記事:
性的少数者38%が性被害 性器、尻への接触が最多(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/general/news/202012260000572.html

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