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ロシアの女子テニス界を代表するカサキナ選手がレズビアンであることをカムアウトしました

 女子テニスでロシアNo.1、WTA世界ランキング12位であるダリア・カサキナ選手が、自身がレズビアンであることをカムアウトし、同性愛に対する母国の姿勢を批判しました。米スポーツメディア『ESPN』など複数のメディアが報じています。
 

 2014年に全仏オープンジュニアで優勝し、現在WTA世界ランキング12位のカサキナ選手は今月18日、ロシア下院議員が(2013年の同性愛プロパガンダ禁止法をさらに拡げる)公的な場における「非伝統的」な性関係に関するあらゆる情報を禁じる新法案を提出したことを受けて、YouTubeにアップされたロシア人ブロガーからのインタビュー動画のなかで、女性の恋人がいることをカムアウトし、「この世でストレートであることほど生きやすい方法はありません。選べるのであれば誰だってゲイになんてなりたくないはず。何も好んで生きづらい道を選ぶことはないでしょ。特にロシアでは。今の状況からすると、公の場で手をつなげる日なんて来ません。だからといって、クローゼットの中でずっと隠れて暮らすなんて無理。実際にカミングアウトするまではそのことに囚われ続けてしまう。もちろん、どういうかたちでカミングアウトするか、どこまでを話すかは人それぞれだけど、自分が心地よく生きられることがいちばん大事です」と語りました。
 カサキナ選手はロシアの女子サッカー選手、ナディア・カルポワが少し前に同性愛者であることをカムアウトしたことに影響を受けたといいます。「リスペクトします。彼女のためだけでなく、社会で困難を抱え、サポートが必要な若者たちのためにも、私は喜ばしいと感じました。スポーツ界に限らず、あらゆる分野で影響力のある人々がこういう話をすることはすごく重要だと思います」 

 今回のカミングアウトを受け、元世界王者のエフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)や元世界9位のアンドレイ・チェスノコフ(ロシア)などはカサキナ選手を支持する姿勢を示しています。また、カサキナ選手の代理人であるソフィア・タルタコワ氏は、「今回の発表が彼女のキャリアに影響を与えることはないはずです」「ほかの選手にインスピレーションを与えることになる」として勇気ある行動を称えました。

 
 ロシアでは公に同性愛について語ると有罪となる「同性愛プロパガンダ禁止法(アンチ同性愛法)」が施行されているため、プライドパレードなども禁じられ、LGBTQへのヘイトクライムが横行しています(2019年にはLGBTQの活動家が殺されています。また、チェチェンの同性愛者迫害にも加担しています)。いくらカサキナ選手が国民的なスター選手であろうとも、危険がつきまとうことになります。カサキナ選手もそれを承知のうえで、あえてカムアウトしたのだと思います。その勇敢な、英雄的とも言えるカミングアウトに、心からの拍手を贈ります。
 
 

参考記事:
カサキナが同性愛告白、母国ロシアの姿勢も批判(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20220719043263a
ロシアのナンバー1選手、同性の恋人がいると明かす(WOWOWテニスワールド編集部)
https://wowowtennisworld.jp/news/detail/article-2022071904.html

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