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　米国の時計メーカー、フォッシルが2022年のプライド月間を祝し、LGBTQユースの自殺対策に取り組む「The Trevor Project（トレバー・プロジェクト）」と共同でプライド・コレクションを限定発売することを発表しました。


　トレヴァー・プロジェクトは1998年に設立された米国の非営利団体で、LGBTQの若者の自殺防止に焦点を当て、最初は24時間ホットライン（電話相談）を開設していましたが、現在はテキストメッセージとチャットによる24時間対応の相談窓口を設けているほか、LGBTQ+のためのネットワーキングサイト「TrevorSpace」の運営も手がけています。
　毎年12月には多くのセレブが出演する「Trevor Live」というチャリティ・イベントを開催し、運営資金に充てています（2011年にはレディ・ガガがヒーロー賞を受賞しました）
　また、毎年米国のLGBTQの若者を対象に「LGBTQの若者のメンタルヘルスに関する全国調査」を実施し、プライド月間である6月にその結果を発表しています。2020年には、米国のLGBTQの若者の4割が過去1年以内に自殺を考えていたことが明らかになりました（詳細はこちら）

　米国の数あるLGBTQ支援団体のなかでも最も意味のある、最も切実に求められる活動を展開しているトレヴァー・プロジェクトに、このプライド・コレクションから10万米ドル以上が寄付されます。
　フォッシルはまた、プライド月間の6月の1ヵ月間、公式ソーシャルアカウントを通して、LGBTQIA+コミュニティのメンバーのメッセージを #TakeAMinute タグをつけて投稿するそうです。これは、新規および既存のフォロワーに少しの時間（Take A Minute）、性の多様性について知り、プライドを祝福し、アライになり、コミュニティをよりよくサポートできるような方法を提起するものです。
　
　トレバー・プロジェクトのコーポレート・パートナーシップ・ディレクターであるシラ・コーガン氏は、「6月だけでなく年間を通じて、私たちが自殺防止支援を行なっていることをLGBTQの若者に知ってもらうことが重要です。フォッシルのプライド・コレクションは1年中身につけることができるアクセサリーで、365日いつでもどこでもLGBTQの若者に愛と肯定感を広めることができる、とてもインパクトのある方法だと思います」と述べています。
　
　同社としてはこれまでで最大のラインナップとなる本コレクションは、愛を表現したLGBTQIA+コミュニティを称える腕時計、腕時計用ストラップ、ジュエリー、革小物などが取り揃えられています。6月1日からFossil.comと一部のフォッシルストアにて販売されます。

【プライド・コレクション】
腕時計：フォッシルのベストセラー「ニュートラ（Neutra）」をベースにした限定ウォッチ2型。44mm径と40mm径の2サイズ、いずれもステンレススティールケースに「LOVE」のグラフィックをデザインしたダイアルとカラフルなインデックスが特徴。44mm径のモデルにはブラックのエコレザーストラップを、40mm径のモデルにはブラウンのエコレザーストラップをセット。時計の裏蓋には、プログレス・プライド・フラッグのグラフィックが描かれています。
腕時計用ストラップ：トランスジェンダーフラッグとレインボーフラッグにインスパイアされたストラップもそれぞれ22mm幅、20mm幅で合計4型ラインアップ。リサイクル・ポリエチレン・テトラファイト（rPET）製。自分流にプライドを身につけることができます。
ジュエリー：ブレスレット、チャーム、リングがあり、すべての人が楽しめるスタイルになっています。ブレスレットは2型あり、一つはガラスビーズと「LOVE」のディテールを施したゴールドトーンのブレスレット、もう一つはレインボーフラッグにインスパイアされたエナメルを施したカフ型のシルエットです。同じレインボーカラーのエナメルをあしらったゴールドトーンのリングや、時計の文字盤と同じ「LOVE」グラフィックのチャームがあります。カフとリングの内側には「Love Is Love」の刻印を施しています。　
革小物：時計の文字盤やチャームにも使われている「LOVE」のグラフィックと、カードスロットに施されたレインボーエッジのペイントが特徴の革小物は全3型あります。

　　

参考記事：
FOSSILがプライド・コレクションを発表。収益から10万ドル以上をトレバー プロジェクトへ寄付。（時事通信）
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000209.000008529