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ロンドンに英国初のLGBTQ+歴史博物館がオープンします

 今年5月5日、英国初のLGBTQ+歴史博物館「Queer Britain」がロンドンにオープンするそうです。

 例えば米国には、フォートローダーデールの「ストーンウォール国立博物館&アーカイブズ」、ウェストハリウッド(LA)の「ONE Archives Gallery and Museum」、サンフランシスコのGLBT歴史博物館などがあり、2024年にはニューヨークに「American LGBTQ+ Museum」が設立される予定ですし、欧州各地にもLGBTQ+の歴史をフィーチャーした博物館がありますが、英国にはこれまでありませんでした。博物館が充実していることで世界的に有名なロンドンにさえ一つもなかったというのは意外です。
 2018年、英国初のLGBTQ+歴史博物館の開設を目指し、Queer Britainという新しい団体が設立されました。同団体は、4年間にわたる候補地探しを経て2022年初め、キングス・クロスに博物館の場所を確保したことを発表。そして、その名も「Queer Britain」というLGBTQ+歴史博物館が、2022年​​5月5日にオープンすることが決定しました。博物館が入るのは、アートチャリティ団体であるArt Fundが現在、Queer Britainに貸与している建物だそうです。
 性的指向や性自認に関係なく全ての人を歓迎し、「英国やその他の地域のクィアコミュニティに内在する物語、人々、場所」を讃える施設となることを目指しています。入場は無料。バリアフリー対応もされています。
 
 オープニングを飾る展覧会は、英国王室の宮殿を管理する「Historic Royal Palaces」のキュレーターであり、クィア史の専門家であるマシュー・ストレイが手がける「Welcome to Queer Britain」。拡大する同博物館の収蔵品から写真や品物を集めた、比較的コンパクトな「コレクション展」となるそうです。
 またワインブランドのMadame Fがスポンサードするクィアのクリエイティビティをテーマとしたアートアワード「Madame Prize」の第1回で上位2人に選ばれたセディ・リーとポール・ハーフリートによる作品も展示されるそうです。
 「Welcome to Queer Britain」は、Queer Britainとそのミッションを紹介するため、8週間程度開催されます。夏には、本格的な展覧会がスタートする予定だそう。

 そろそろ海外旅行を考えている方もいらっしゃると思いますが、もしロンドンに行かれる方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

Queer Britain
住所:2 Granary Square, Kings Cross N1 1, London, UK
※開館時間等の詳細は今後、公式サイトに掲載されるようです


 
参考記事:
ロンドンにイギリス初のLGBTQ+歴史博物館がオープン(Time Out Tokyo)
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/%E2%80%8B%E2%80%8Bqueer-britain-museum-in-london-040422

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