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【北京五輪】フィギュア・アイスダンスのギヨーム・シゼロン選手が悲願の金メダル

 2月14日、フィギュアスケートアイスダンス後半のフリーダンスが行なわれ、ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロンのペアが、自身が持つ世界最高得点を更新して金メダルを獲得しました。ギヨーム・シゼロン選手は2020年にゲイであることをカミングアウトしています。


 欧州選手権で5度、世界選手権で4度優勝しているパパダキス&シゼロン組は、演技中にパパダキスの衣装がはだけるハプニングがあった前回の平昌五輪で惜しくも2位に終わり、北京で初の五輪金メダルを目指していました。
 12日、アイスダンス前半のリズムダンスが行なわれ、ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロンは世界最高得点を更新する90.83点で首位発進しました。
 そして14日、世界のフィギュア・ファンが注目するなか、二人は、思わず息を呑むような、ぴったりと息の合った、素晴らしすぎる、美しすぎる演技を披露し(動画はこちら)、リズムダンスと合わせた合計得点は226.98に上り、自己ベスト&世界最高得点を更新して金メダルに輝きました。
 
 ギヨーム・シゼロンは、2020年5月17日、インスタグラムに彼氏とのツーショット写真を投稿し、「愛のお祝い(ハート) ハッピー・国際反LGBTフォビアデー」とコメントしてカミングアウトしました。
 その後、フランスのゲイ雑誌『Têtu』のインタビューで、このように語っていました。
「この数ヶ月、僕の周りにいるゲイコミュニティの大勢の人たちと、僕のカミングアウトについて議論したんだ。彼らは僕の貢献が重要なものになるかもしれないと言ったけど、僕はしばらくの間、自分を抑えて、同性愛について語るべきではないと思っていた」
「(しかし、インスタグラムにパートナーとの写真を投稿して)みんながポジティブなコメントをたくさん残してくれた時にはとても驚いたし、幸せだった。インスタグラムのフォロワーは(8万4千人のうち)約200〜300人減ったけどね」
「ゲイのアスリートは、まず初めにゲイのアスリートとして認知されてる気がする。でも僕は「ゲイのフィギュアスケート選手」ではなく、メダルを獲得したフィギュアスケート選手として知られたいと思う」 
 その言葉通り、2大会で金銀メダルに輝き、世界一素晴らしいアイスダンスを見せるフィギュアスケート選手として知られることになったシゼロン選手。本当によかったですね。悲願の金メダル、おめでとうございます。

 
 なお、アイスダンスでは、ほかにもカミングアウトした選手が出場していました。
 カナダのポール・ポワリエ選手は7位、英国のルイス・ギブソン選手は10位、そして、アルメニアのシモン・プルー・セネカル選手は18位という結果でした(なお、シモン・プルー・セネカル選手はカナダ人ですが、アルメニア系カナダ人のティナ・ガラベディアン選手とペアを組み、アルメニアを代表して出場しています。アルメニア初のOUTオリンピアンとなりました)
  

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