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北京五輪に出場するLGBTQの選手は少なくとも36名で、平昌の2倍以上に上ることが明らかになりました

 Outsportsによると、少なくとも36名※のOUTアスリートが北京五輪に出場することがわかりました。これは2018年の平昌五輪(15名)の2倍以上で、冬季五輪として過去最多です。

※2/2時点では35名でしたが、Outsportsの呼びかけでリストに加わる選手が増えています。2022.2.7現在、36名です。
 
 
 OUTアスリートたちは2月4日から20日まで、9つの競技に出場します。アイスホッケーで12名、フィギュアスケートでは10名に上ります。フィギュアスケーターのうち8名が男性、1人がノンバイナリー、1人がパンセクシュアルです。パンセクシュアルのアンバー・グレン選手は交代要員で、今のところ出場の予定はありません。アイスホッケーの選手は全員、女性です。

 平昌では15名のうち4名が男性でしたが、北京では少なくとも11名が男性で、約1/3です。東京五輪では女性と男性の割合が9対1でした。

 たくさんの国が複数のOUTアスリートを輩出しています。カナダが10名、米国が6名、英国が4名、スウェーデンが3名、フランスが2名、そしてチェコ共和国が2名です。アジアの国はゼロです。

 スノーボードのSarka Pancochova選手は、カミングアウト後2回目の冬季五輪です。彼女はOUTオリンピアンとしての自身のプロフィールを、チェコの結婚の平等の実現への闘いに光を当てるために使ってきました。
「国を代表して五輪に参加できることをいつも光栄に思っています。そしてLGBTQコミュニティを代表していることも。私の頭には常に同性婚の実現があります」

 英国のフィギュアスケーター、ルイス・ギブソン選手はOUTオリンピアンであることの力を認識しています。
「コミュニティの一員であると感じ、他の何よりも境界を越えていく力があると感じられることは特権だと思います。4年ごとに人数が急増しているのはとても素晴らしいし、その一部でいられるのも素晴らしいことです」

 ブラジルのニコル・シルヴェイラ選手は、同国唯一のOUTアスリートです。国を代表し、LGBTQコミュニティを代表して世界の舞台に立つことは、彼女にとって新しい意味を持つことだと語ります。
「大舞台へと歩みを進められると知って、LGBTQコミュニティの一員として、可視化に貢献し、他のアスリートが自分らしくいられる手助けができるのは、本当にうれしいことです」「誰かの肩の重荷がとれて楽になったら、本当にうれしいです」

 スケルトンに出場する米国のアンドリュー・ブレイザー選手は、他の誰かにインスパイアを与えられたら、と願い、カミングアウトしたと語ります。
「五輪でLGBTQコミュニティを代表する機会は素晴らしいと思います。私が参加することで、誰かが性的指向に関係なく競技し、成果を出せるような機会を手助けできたら、と願います」
 
 Outsportsのリストに載るのは、メディアで公にカムアウトした人か、ソーシャルメディアで明らかに見えるかた地でカムアウトした人か、直接Outsportsに連絡してきた人たちです。もしまだメディアには宣言してないものの、ソーシャルメディアでカムアウトしていてリストに載ってもよいという人も掲載できます。
 Outsportsはまた、LGBTQアスリートのデータベース的なblog「クィアストーリー・ファイル」を運営しているLGBTQの歴史家、Tony Scupham-Biltonとも協働し、このリストを作成しています。
 以下のリストの選手のほかにも、たくさんのカムアウトしたコーチもいます。フィギュア出場選手をコーチしているアダム・リッポン、ブライアン・オーサー、ヨリック・ヘンドリックス、ロマン・アグノエルなどもそうです。


 
北京五輪に出場するLGBTQアスリート

バイアスロン
Megan Bankes(カナダ)

カーリング
Bruce Mouat(英国)

フィギュアスケート
Filippo Ambrosini(イタリア)
Kevin Aymoz(フランス)
Jason Brown(米国)
Guillaume Cizeron(フランス)
Lewis Gibson(英国)
Amber Glenn(米国)
Timothy LeDuc(米国)
Paul Poirier(カナダ)
Simon Proulx Sénécal(アルメニア)
Eric Radford(カナダ)

アイスホッケー
Brianne Jenner(カナダ)
Erin Ambrose(カナダ)
Ebba Berglund(スウェーデン)
Alex Carpenter(米国)
Emily Clark(カナダ)
Mélodie Daoust(カナダ)
Anna Kjellbin(スウェーデン)
Aneta Lédlová(チェコ共和国)
Jamie Lee Rattray(カナダ)
Jill Saulnier(カナダ)
Ronja Savolainen(フィンランド)
Micah Zandee-Hart(カナダ)

スケルトン
Andrew Blaser(米国)
Kim Meylemans(ベルギー)
Nicole Silveira(ブラジル)

スキージャンプ
Daniela Iraschko-Stolz(オーストリア)

スキー
Makayla Gerken Schofield(英国)
Gus Kenworthy(英国)
Sandra Naeslund(スウェーデン)
Lala Wolf(オーストリア)

スノーボード
Belle Brockhoff(オーストラリア)
Sarka Pancochova(チェコ共和国)

スピードスケート
Brittany Bowe(米国)
Ireen Wüst(オランダ)



参考記事:
At least 36 out LGBTQ athletes in Beijing Winter Olympics, a record(Outsports)
https://www.outsports.com/olympics/2022/1/26/22899981/beijing-winter-olympics-lgbtq-gay-athletes-list

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