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『ヘアスプレー』主演のニッキー・ブロンスキーがストーンウォール・デイにカミングアウト

 2007年に公開されたミュージカル映画『ヘアスプレー』に主演し、キュートでコミカルでラブリーな演技で観る人をトリコにし、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)ほか数々のアワードにノミネートされ、放送映画批評家協会賞で若手女優賞を受賞した俳優のニッキー・ブロンスキーが、ストーンウォール・デイの6月28日にレズビアンであることをカムアウトしました。

 昨年はワールドプライドのパレードの日に「Old Town Road」が大ヒット中だったラッパーのリル・ナズ・Xがカムアウトし、話題を呼びましたが、今年はLGBTの間でファンが多いニッキー・ブロンスキー。全世界で「素敵!」という叫びが聞こえてくるようなカミングアウトでした。
 ニッキーのカミングアウトの仕方も素敵で、TikTokでダイアナ・ロスのアンセム『I’m Coming Out』に合わせて、自分を指差したあと、ダイナミックにダンスする動画とともに「ハーイ、私、あの映画のニッキー・ブロンスキー。私はゲイです!#pride #imcomingout #hairspray」というコメントを投稿したのです。フォロワーたちからはたくさんの祝福と応援のコメントが寄せられており、ニッキーはそのひとつひとつに心を込めて返信しています(神対応ですね)
 これまで幾度となくLGBTQ+コミュニティへのサポートを表明してきたニッキーは、プライドパレードが開催できなくなってやや沈みがちだったLGBTQ+コミュニティを思いっきり元気づけるように、自身もコミュニティの一員であることをニッキーらしい楽しさで高らかに宣言したのでした。

@therealnikkiblonsky

Hi, it’s Nikki Blonsky from the movie I’m Gay! ##pride ##imcomingout ##hairspray

♬ I'm Coming Out - Diana Ross

 今年のプライド月間もたくさんのセレブがカムアウトし、LGBTQコミュニティの人々を勇気づけました。『グレイズ・アナトミー』『スーパーガール』『TAXI ブルックリン』などのドラマで活躍してきたカイラー・リー(バイセクシュアル)、トップモデルのカーラ・デルヴィーニュ(パンセクシュアル)、ドラマ『リバーデイル』に主演し、若者の間で絶大な人気を博したリリ・ラインハート(バイセクシュアル)、ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の俳優テイラー・シリング(同性の恋人との交際をカミングアウト)、そしてイギリスの元サッカー選手トーマス・ビーティ(ゲイ)、スペインのアーティストパブロ・アルボラン(ゲイ)などです。
 ニッキー・ブロンスキーのカミングアウトは2020年のプライドシーズンを締めくくるような大型ニュースになった感があります。
 

 なお、『ヘアスプレー』は、直接LGBTQのことを描いているわけではないのですが、もともとの脚本・監督を務めたのが世紀のカルトムービー『ピンクフラミンゴ』のジョン・ウォーターズ(オープンリー・ゲイ)で、オリジナル版『ヘアスプレー』は伝説のドラァグクイーン、ディヴァインがママの役を演じていて(2007年版はジョン・トラボルタ)、2007年版の監督のアダム・シャンクマンもゲイの方で、当時ゲイの間でアイドル的存在だったザック・エフロンと、ニッキーのようなゲイが好きそうな女の子を主演に起用し、人種差別に敢然と立ち向かう高校生たちの群像を素晴らしくキャッチーな音楽やダンスで描いた傑作ミュージカルです。
 U-NEXTで視聴できるようですので、未見の方はこの機会にぜひ、ご覧ください。


 
参考記事:
『ヘアスプレー』ニッキー・ブロンスキーが同性愛を公表!粋な方法に笑みがこぼれる(フロントロウ)
https://front-row.jp/_ct/17373049

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