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福岡のLGBT団体が、コロナ禍で不安を覚える性的マイノリティへの支援を県に要望

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響が社会全体に広がるなか、福岡のLGBT団体が5月12日、「性的マイノリティの人々が不安を抱えず暮らせるよう支援してほしい」と県に要望書を提出しました。
 
 要望書を提出したのは、LGBTやその支援者ら福岡県内の11団体で構成する「LGBTアライアンス福岡」です。九州レインボープライドの「あなたののぶゑ」こと三浦暢久さんが呼びかけ人で、福岡レインボー映画祭を開催するなどしているNPO法人Rainbow Soupの五十嵐ゆりさんが代表を務めています。そのほか、LGBTと共に生きる弁護士の会・九州、gid.jp日本性同一性障害とともに生きる人々の会九州支部、NPO法人カラフルチェンジラボ、FRENSなどの団体が参加しています。2017年には福岡市長に同性パートナーシップ証明制度の導入を要望し、実現に結びつけています。

 福岡県でも新型コロナウイルスの感染者が多く確認されるなか、もし自分が感染したときにプライバシーが確保されるのか、また、パートナーが感染した場合、病院で家族として扱ってもらえるのか、などの声が届いているそうです。
 そのうえで、日頃の声に出せない悩みや不安が、新型コロナウイルスでより切迫したものになっているとして、専門の相談窓口の設置や啓発活動の拡充などを求めています。

 福岡県公式サイトの「ようこそ知事室へ」によると、福岡県の小川洋知事は、要望を踏まえ、「感染経路の聞き取り調査等の際には、改めて本人の意向を尊重し、LGBTの皆さんが不安に思っているような「意図しないカミングアウト」とならないよう、現場で対応にあたる職員に、皆様の声をしっかりと伝えます」と述べました。
 

 
参考記事:
新型コロナで不安な性的少数者に支援を、県に要望書(九州朝日放送)
https://kbc.co.jp/news/article.php?id=4400952&ymd=2020-05-12

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