お問い合わせ

LGBT関連ニュース

ゲイカップルがダウン症の子を引き取って育てる感動作『チョコレートドーナツ』が世界初舞台化

記事日付:2020/08/27

 2013年のGLAADメディア賞で最優秀作品賞に輝き、全米の映画賞で観客賞を総なめにした名作映画『チョコレートドーナツ』が、宮本亞門さんの演出で世界初舞台化されることが27日、発表されました。

<ストーリー>
1970年代、LAのゲイタウン、ウェストハリウッドで毎夜ドラァグクイーンとしてショーを披露し、家賃を滞納しながらも歌手になる夢を見続けているルディ。ある夜、客席に身なりのいい「ゴージャスな」男を発見し、浮き足立ちます。どうせいつもの…と思っていると、彼が楽屋に訪ねて来るというまさかの展開に。その男・ポールと夢のような一夜を過ごしたルディはウキウキ気分でアパートに帰りますが、ロックをガンガンかけている隣室の女と口論に(「失せな、オカマ野郎」)。そしてある夜、騒音がひどくて眠れないルディは、隣室のドアを叩きますが、返事がなく、一人で部屋に取り残されたマルコを見て、不憫に思い、部屋に連れて帰って寝かせます。翌朝、二人で朝食を食べていると、隣室が騒がしく、覗いて見ると、女(母親)が麻薬で逮捕・投獄されたと大家が言い、ほかに家族のいないマルコは役人に連れて行かれることに…ルディは「施設に入れられたらこの子はどうなるの?」と抗議しますが、なすすべもなく…。ある夜、ルディはポールとのデートの帰り、マルコがとぼとぼ歩いているのを見つけ、放っておけず、家に連れて帰ります。ルディとポールは、獄中の母親から仮の親権を与える書類へのサインをもらうことに成功し、(周囲にはゲイカップルであることは内緒で)二人でマルコを引き取って育てはじめます…。
 
 『チョコレートドーナツ』は日本でも異例のロングランヒットを記録し、多くの人がハンカチで涙をぬぐいながら、天使のようなマルコの姿に癒され、社会の同性愛差別に憤りながら、あのゲイパパたちといっしょに暮らせるようになってほしいと願いました。ゲイ映画の中でもトップクラスに愛されてきた作品です。
 
 そんな名作が、押しも押されもせぬ日本最高峰の演出家(『プリシラ』も手がけた)宮本亞門さんの演出で世界初舞台化されるということで、これは良い舞台になるに違いない!と思った方は多いはず。
 そして、ドラァグクイーンのルディの役を俳優の東山紀之さんが演じることでも話題です。亞門さんは東山さんについて「今までドラァグクイーン役は日本でも多くの男優が演じてきましたが、生半可ではできません。特に今回のルディは、傷つき、ボロボロになっても真っ向から社会と戦う、愛情深い人間です。原作の映画でもアラン・カミング氏が壮絶な演技で観客の心を鷲掴みにしました。東山さんは、蜷川幸雄氏が演出した『さらばわが愛 覇王別姫』や『サド侯爵夫人』で女形や女性を演じられていますし、今回の生々しいドラァグクィーン・ルディをどう演じるか、演出家としてとても楽しみです」とコメントしています。東山さん自身は「宮本亞門さんが表現する世界観を楽しみながら全身全霊で演じたいと思います。ルディとして、谷原さん演じるポールとダウン症のある少年マルコ役の高橋くん、丹下くんを最後まで愛し抜きます。ドラァグクイーンのショーシーンでは様々なダンスを披露しますし、名曲の歌唱シーンもありますので、どうぞ楽しみにしていてください」と語っています。
 身なりのいい、紳士的なポールを演じるのは、谷原章介さんです。谷原さんはドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』https://gladxx.jp/review/tv/5791.htmlでもゲイ役を演じています。
 また、ダウン症の少年マルコ役として、実際にダウン症のある高橋永さんと丹下開登さんがダブルキャストで出演します。そのほか、高畑淳子さん、モロ師岡さん、堀部圭亮さん、八十田勇一さんらが共演します。
 そして、「八方不美人」をプロデュースし、二丁目の女装紅白の審査員も務めてくださっている及川眠子さん(『残酷な天使のテーゼ』『淋しい熱帯魚』)が訳詞を務めているところも要注目!です。
 舞台は12月7日~30日まで東京・PARCO劇場で上演され、来年1月から長野・仙台・大阪・愛知を巡る予定です。
 
 舞台でのドラァグクイーン役といえば、先日亡くなった三浦春馬さんの『キンキーブーツ』ローラ役が伝説になっていますが、今回の東山紀之さんがどんな演技を見せてくれるのか、期待されます。


PARCO劇場オープニング・シリーズ「チョコレートドーナツ」
◇2020年12月7日(月)~30日(水) 渋谷 PARCO劇場
◇2021年1月~ 長野、宮城、大阪、愛知公演
原作:トラヴィス・ファイン(トラヴィス・ファイン監督『チョコレートドーナツ』より)
翻案・脚本:谷賢一
訳詞:及川眠子
演出:宮本亞門
出演:東山紀之、谷原章介、堀部圭亮、八十田勇一、大西多摩恵、下総源太朗、まりゑ、エミ・エレオノーラ、矢野デイビット、高橋永、丹下開登、穴沢裕介、佐々木崇、高木勇次朗、シュート・チェン、米澤拓真、モロ師岡、高畑淳子
※高橋永と丹下開登はWキャスト

 
参考記事:
東山紀之、ドラァグクイーン役で谷原章介とカップルに 舞台『チョコレートドーナツ』キャスト発表(ORICON)
https://www.oricon.co.jp/news/2170445/full/
東山紀之、ドラァグクイーン役『チョコレートドーナツ』舞台化(シネマトゥデイ)
https://www.cinematoday.jp/news/N0118193
東山紀之がドラァグクイーンに、宮本亞門演出作で谷原章介と初共演(ステージナタリー)
https://natalie.mu/stage/news/393795

よく見られている情報