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MLBシンシナティ・レッズの実況アナがゲイ侮蔑発言で試合途中に降板させられました

記事日付:2020/08/21

 メジャーリーグの試合を実況していたアナウンサーが、マイクがオンになっていることを知らずに「fag」というゲイを侮蔑する言葉を発し、試合途中で降板させられました。


 トム・ブレナマン(56歳)は2006年からシンシナティ・レッズの専属実況を務めるベテラン・アナウンサーですが、8月19日にミズーリ州カンザスシティで行われたシンシナティ・レッズ対カンザスシティ・ロイヤルズの試合で、ロイヤルズが4―0で勝った第1試合の7回表(最終回)に入る直前、すでにCMが終わっていることを知らずにマイクに向かって「one of the fag capitals of the world(世界的なおかまの街)」と口走りました。「fag」は、「faggot」の省略形で、ゲイを罵る最も汚い侮蔑語の一つです(一説には、中世に魔女狩りが行われ、魔女が火あぶりにされる時、同性愛の「罪」を犯した男たちが「薪」として火にくべられたことに由来すると言われています。スポニチの記事では「ホモセクシャル」と訳されていましたが、日本語で最も近いのは「おかま」です)
 トム・ブレナマンがこの発言で何を言おうとしていたかは不明ですが(カンザスシティは特に大きなゲイタウンがあるわけではありません。もしかしたら『オズの魔法使い』の舞台がカンザス州だったことを指してるのかもしれませんが、試合が行われたのはミズーリ州です…よくわかりません)、ともかく、この発言の後、SNSに非難が殺到し(レッズの主力打者ジョーイ・ボットは「すぐに解雇しろ」とツイートしています)、彼は試合中に降板させられ、第2試合のオンエア中にカメラの前で「今夜、私が放送がオフだと思って発言したコメントのことを、深く恥じている。もし誰かを傷つけたとしたら、心から謝罪する気持ちでいる。自分は誠実な男だと思っている」「すべての人に謝罪したい。私がどんなに深く申し訳ないと感じているか」と謝罪し、退席しました。
 このあと、中継していたFox Sports Ohioやレッズも謝罪、レッズはトム・ブレナマンの停職をアナウンスしました。

 レッズは数日以内に、そのブロードキャスティング・チームとともに、あらためて正式な謝罪コメントを発する予定です。チームは、今回の事件は偏見や差別に抗する「ゼロ・トレランス」ポリシーに抵触するものであり、「傷つけた方たちに対して、本当に申し訳ないと思っている」と述べるそうです。
「こんな事件が私たちのプレイヤー、コーチ、組織、ファンを代表することは、ありえない。私たちはシンシナティ、アメリカ全土、そして世界のLGBTQコミュニティに対し、心からの謝罪を申し上げたい」

 

参考記事:
Reds Announcer Is Suspended After Using Homophobic Slur on Air(NY TIMES)
https://www.nytimes.com/2020/08/19/sports/baseball/reds-thom-brennaman-homophobic-slur.html
Baseball Broadcaster Uses Gay Slur, Botches Apology, Gets Suspended(Advocate)
https://www.advocate.com/news/2020/8/20/baseball-broadcaster-uses-gay-slur-botches-apology-gets-suspended
レッズの実況アナが差別発言で試合途中に降板 性的マイノリティーを蔑視する言葉が原因(スポニチ)
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2020/08/20/kiji/20200820s00001007192000c.html
レッズ専属実況が退任 放送中に同性愛差別発言(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202008200000428.html

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