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【支援のお願い】コロナ禍で住まいを失ったLGBTのためのシェルター増設に向けて

 「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」がこの5月、LGBTのなかにも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で仕事や収入が減り、住まいを失ってしまう方が増えていくのではないかとの懸念から、緊急アンケートを実施しました。
 その結果、122名の方から回答があり、「勤めていたゲイバーが休業で収入がなくなり、家賃が支払えなくなったので、荷物をレンタカーにつめて地方の実家に戻った」(40代ゲイ男性)、「失業中で次の仕事も入社が先延ばしになっており、生活が苦しい。今のところ家賃の支払いを待ってもらっている」(20代ゲイ男性)、「夜の仕事なので、生活保護から抜け出す予定が白紙になってしまった」(40代トランス女性)といった声が寄せられたそうです。仕事が危機的という方が3割に上り、すでに住まいをなくしている方も4名いらしたそうです。危機的な状況にある方にはメールでどんなサポートが必要かと連絡し、情報提供を行ったり、より直接的な支援にもつなげ、現在1名がシェルター(同会が中野区に開設した「虹色ハウス」)に入居しているそうです。
 
 ホームレス状態になったLGBTを緊急支援するこの「虹色ハウス」というシェルターには、2019年末までに4名の方が入居し、社会復帰へとつながりました。同居人から暴力を受け、路上生活になり、その後就職した先でゲイだとバレていじめにあい、友人宅に身を寄せていた40代のゲイ男性、工場などの住み込みの派遣の仕事を短い期間で転々としていて、直近の職場で同僚の男性からセクハラを受け、申し入れをするも適切な対応をされず、仕事を失い、住まいもなくしたという30代ゲイ男性…などの方たちでした(自分から助けを求めたのではなく、周囲のお友達が紹介して支援につながったというケースもあったそうです。また、市役所は電話でしか連絡しないため、携帯が止められている方が行政支援にアクセスできないというハードルがあることもわかったそうです)
 シェルターを開設してから1年以上が経ち、LGBTが貧困状態に陥る背景には、いじめやDV、病気や障がい、HIV、メンタル面の不安定さや依存など、さまざまな課題が複雑にからんでいることが見えてきたといいます(だからこそ、LGBTの当事者やアライによる支援が必要なのだと言えます)
 「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」は、シェルターを運営することで見えてきたニーズを共有、可視化し、生活保護の担当者や行政にフィードバックしていく(社会的支援に役立てる)ということも行なってきました。
 
 「LGBTハウジングファーストを考える会・東京」は今回、緊急アンケートの結果、やはりコロナ禍で仕事が減ったり無くなったりして、住まいを失った方もいらっしゃることがわかり、急遽、5人目の方がシェルターに入居しましたが、まだまだニーズが高いことが明らかになり、できればもう1部屋、シェルターを増設し、さらに支援できるようにしたいということで、クラウドファンディングを始めることにしたそうです。
 支援金は、シェルターをもう一部屋増設するための家賃や光熱水費、日用品費に充てられます。できれば7月にも部屋を決定し、8月に家財道具の整備などを進め、9月から本格的に入居者を受け入れたいとのことです。
 ぜひ、こちら↓のサイトを読んでいただき、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
 
新型コロナ:住まいを失ったLGBTのシェルターを増やしたい
https://readyfor.jp/projects/lgbthf2020

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