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日本初のトランスマーチが開催されます

 3月21日(土)、川崎で日本初のトランスマーチが開催されます。

「知ってほしい、共に生きていること。
 わたしの人生、わたしが決める。
 トランスジェンダーに人権を!
 トランスジェンダーが生きやすい社会の実現に向けて、みんなで立ち上がろう!」
(公式ポスターより)


 トランスマーチは2004年にサンフランシスコで始まり、世界各地に広まっています。プライドパレードの期間中に(例えばプライドパレードの前日に)行われることが多いようです。アメリカでは毎年何十人ものトランスジェンダーがヘイトクライムで殺されている現実があります。トランスマーチは、コミュニティの結束力を高め、トランスジェンダーの人権課題の認知度を高めるために開催されるようになったのです(言い換えると、トランスジェンダーのプライド・パレードです。ちなみにレズビアン・バイセクシュアル女性を中心とした「ダイクマーチ」も、以前から開催されてきました)
 台湾でも昨年、初めて、台湾同志遊行(Taipei LGBT Pride)の前日にトランスマーチが開催されました。 
 日本では今回が初開催だそうです。

 韓国では最近、淑明女子大学に合格したトランス女性が「女性のための空間に入ってくるな」などといった非難を浴びて心がボロボロになり、入学を断念したという痛ましい話がありましたが、日本でも2018年のお茶の水女子大学トランス女性受け容れ決定のニュース以降、フェミニストを自称する女性さえもがTwitterなどでトランス女性を排除しようとする差別的な発言を繰り返すようになり、こうしたアンチ派の動きに対して「#トランス女性は女性です」というハッシュタグが立てられ、トランス女性を支援する権利擁護運動が展開されています(文春オンライン「なぜ2019年の日本で、トランスジェンダー女性たちが攻撃されているのか」をご参照ください)。いま、日本でトランスマーチを開催する意味は、そういうところにもあるでしょう。
 
 なぜ川崎なのかというと、3月20日(土)・21日(日)に川崎でGID学会が開催されるため、それに合わせて、ということのようです。

 なお、3月21日には『総務部長はトランスジェンダー』を原作とするNHKドラマ「三浦部長、本日付けで女性になります。」が放送されます。
 
 

 プライドパレード関連で申し添えると、先日、今年のいわてレインボーマーチが(昨年、9月開催予定でしたが、折からの台風で中止を余儀なくされたこともあり)5月9日に盛岡市で開催されることがアナウンスされました。
 5月9日(土) いわてレインボーマーチ(盛岡市)
 5月23日(日) 秋田プライドマーチ(秋田市)
 6月7日(日) 青森レインボーパレード(青森市)
 このように、初開催の秋田を含めて、初めて北東北3県で揃ってプライドパレードが開催されることになります(素晴らしいですね)。東北の復興支援の意味でも、足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
 2020年の全国のプライドパレードのスケジュールについてはこちらをご覧ください。
 

【追記】
 上記でお伝えしたトランスマーチですが、新型コロナウイルス感染の防止の観点から開催が見直され、6月14日(日)に新宿で開催されることとなりました。詳しくはこちら

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