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今年も日テレ『映画天国』でLGBT映画祭開催

 世界的にプライドイベントが開催される6月の「プライド月間」に合わせ、今年も日テレ『映画天国』でLGBT映画祭が開催されます。地上波初登場の『人生はビギナーズ』をはじめ、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』『チョコレートドーナツ』という人気作品が放送されます。

 昨年6月、日本テレビの『映画天国』でLGBT映画祭が初開催され、『あしたのパスタはアルデンテ』『ぼくのバラ色の人生』『アルバート氏の人生』『パレードへようこそ』という名作4作品が放送されました。深夜番組とはいえ、民放キー局ではこうした試みは初めてで、大いに注目を集めました。
 放送に際して、人気ゲイライターのよしひろまさみちさん、NPO法人虹色ダイバーシティ代表でレズビアンの村木真紀さん、番組担当でトランスジェンダーの谷生プロデューサーが作品を解説するコーナーが設けられました。単に映画を放送するだけでなく、当事者の語りがお茶の間に届けられたのも画期的なことでした(民放キー局でこのようなLGBTの座談会が放送されるのは、たいへん貴重なことです)
 
 今年も同じ3名のみなさんによる解説コーナーが設けられます。
 放送されるのは以下の3作品。いずれも名作です。

■父が突然のカミングアウト!?『人生はビギナーズ』
6月4日(月)深夜放送
奥手な38歳の独身男性オリヴァーは、母が亡くなってから5年たったある日、年老いた父から突然、ゲイであると告白され、戸惑う。父は同時に様々な人生の楽しみを探し求め、若い恋人とも出会い、ゲイの友人たちに囲まれて過ごすように…。主演はユアン・マクレガー、年老いた父親役を演じたクリストファー・プラマーがアカデミー賞助演男優賞を受賞。地上波初放送。

■大ヒット舞台の映画化『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』
6月11日(月)深夜放送
1997年にオフブロードウェイで上演が開始され、ロングランを記録、現在も度々上演されているロック・ミュージカルを映画化し、やはり世界的な大ヒットを記録した作品。東ドイツで生まれ、アメリカ軍人と結婚して渡米するために性別適合手術を受けたものの「怒りの1インチ」が残ってしまったヘドウィグが、ロックバンドを結成し、愛を探し求める姿を描いている。原作・監督・脚本・主演はオープンリー・ゲイのジョン・キャメロン・ミッチェル。

■ロングランヒットした感動作『チョコレートドーナツ』
6月18日(月)深夜放送
1970年代アメリカであった実際の出来事をもとに製作され、全米の映画祭で観客賞を総ナメにした話題作。母親に育児放棄されたダウン症の青年を、ゲイカップルが里親として迎え入れ、「家族」になろうとするが…。日本でも「感動した」との口コミで火がつき、ロングランを記録した作品。

『映画天国』の谷生プロデューサーは、「昨年もいろいろな方々から前向きな反応をいただきました。とりわけ、LGBTをテーマとした良質な映画を連続放送したことについて大きな反響があったことが、映画枠を預かる者として、大変光栄に思いました」とコメントしています。「今年も、LGBTをテーマに含む素晴らしい3作品をお届けできることになりました。いずれも、世界の映画祭などで多くの賞を受賞した良作ばかりです。LGBTの方はもちろん、映画ファンの方々や、LGBTになじみのない方々にもきっとお楽しみいただける映画だと確信しています」と語っています。


 
「映画天国」LGBT映画祭
日本テレビ 毎週月曜深夜26:09~27:59
「人生はビギナーズ」2018年6月4日(月)
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」2018年6月11日(月)
「チョコレートドーナツ」2018年6月18日(月)

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