活動実績

LGBTQ Tourism Conference in Osaka

記事日付:2021/02/28


LGBTQ Tourism Conference in Osakaとは
 日本初となる観光関連産業向けのLGBTQツーリズムのコンファレンス・イベントです。大阪観光局様が主催し、弊社が大阪観光局から受託して企画やPRを務めさせていただきました。
 併せてLGBT-Allyサミット大阪#3も同時開催いたしました。

開催概要
●日時
2021年2月19日(金)13:00-17:00
場所
コンラッド大阪 38Fホワイエ、Ball Room 1、Ball Room 2
●参加費
無料
●対象
LGBTQツーリズムに興味のある観光業界及び関連企業・団体にお勤めの方、大阪観光局賛助会員企業にお勤めの方(LGBTQ Tourism Conference in Osaka)
LGBTに関する社内施策・マーケティング等にご興味のある企業の経営トップの方、ご担当者(LGBT+Allyサミット)
主催 
大阪観光局株式会社JTBコミュニケーションデザイン、株式会社JTB、株式会社アウト・ジャパンが受託)
参加企業
約60社(LGBTQ Tourism Conference in Osaka)+約30社(LGBT+Allyサミット) 


テレビ大阪で取り上げていただきましたので、ご紹介いたします



プログラム(LGBTQ Tourism Conference in Osaka)
13:00
LGBTQ Tourism における大阪観光局の取組説明
13:30
LGBTQツーリズム概論(株式会社アウト・ジャパン)
14:00
LGBTQフレンドリー企業トークセッション1
14:50
映画「カランコエの花」上映
14:30
LGBT当事者トークセッション
14:50
IGLTAとのトークセッション(海外オンライン中継)
15:30
LGBTQフレンドリー企業トークセッション 2
16:10
ドラァグクイーントークショー&ステージショー
17:00
終了

LGBTQ Tourism における大阪観光局の取組説明
 最初に司会のドリアン・ロロブリジーダさんが登場し、それから大阪観光局の溝畑宏理事長(元観光庁長官)からご挨拶がありました。2025年の万博はSDGsがテーマだけれども大阪観光局はSDGsのなかでもLGBTQのことをメインにやりたいとのお話。たいへん素晴らしいスピーチでした。
 続いて大阪観光局マーケティング室/広報の木村部長からLGBTQツーリズムへの取組みについてお話がありました。観光資源も豊富で、ラグジュアリーな体験も提供でき、魅力的なゲイシーンがあり、人を楽しませることができる大阪という街は、LGBTQツーリストにこそふさわしいと、「彼らに選ばれる大阪でありたい。LGBTQでアジア1を目指したい」と語り、IGLTA総会誘致への意気込みや、同性結婚式のプランニングなど今後の夢も語ってくれました。LGBTQツーリズムへの本気度がひしひしと伝わってくる、熱いお話でした。


 

LGBTQツーリズム概論(株式会社アウト・ジャパン)
 弊社代表取締役会長の小泉の方から、LGBTQツーリズムの基本についてお話を差し上げました(最新事例として米国のトランスジェンダー・ツーリズムのことなども紹介)
 途中で大阪最大のゲイナイトを開催するKobaさんを招き入れ、ゲイナイトがどれだけスゴいか(会場のお酒の売上げ記録を作ったり)ということや、海外ではクラブイベントと旅行のパッケージがポピュラーになっているといった話が伝えられました。



LGBTQフレンドリー企業トークセッション1
 前半の最後に、JALのLGBT-Allyチャーター便を成功させた東原さんと、パームロイヤルNAHAの総支配人でありピンクドット沖縄の主催者でもある高倉さんが登場し、それぞれの取組みを説明したあと、ドリアンさんも交えたトークショーが行なわれました。高倉さんが、LGBT支援を始めてから、何かアンチの人からいやがらせをされたとかそういうことが一つもない、リピーターのお客さんが実は自分もゲイで、と話してくれたとか、この人手不足の時代に、LGBTフレンドリーだからという理由でうちのホテルを志望してくれたとか、いいことしかない、と話していたのがとても印象的でした。

 

IGLTAとのトークセッション(海外オンライン中継)
 壇上には小泉と、大阪観光局の木村様。そしてIGLTA副代表のClark Massadさん、同じく副代表のLoAnn Haldenさんがオンラインでつながり、スタートしました。
 初めに「コロナ後のLGBTQ旅行者の意識調査結果ならびにLGBTQツーリズムのトレンド」というあらかじめクラークさんとロアンさんが解説したビデオが上映されました。昨年、世界のLGBTQ旅行者に実施したアンケートの結果を見ながら、LGBTQを歓迎しながら安全性を確保できる旅行先は強いということ、そして、企業がLGBTQ旅行者とつながるためのポイント、必ずしもLGBTQフレンドリーじゃない街でできること、最新の世界のLGBTQ旅行のトレンドなども教えていただき、たいへん学びの多いお話でした。
 上映後、より多くのLGBTQ旅行者が大阪を訪れるようになるためにはどうしたらよいか? LGBTQに喜ばれる旅行商品づくりとは?という質問について、お二人にお答えいただきました。

 

LGBTQフレンドリー企業トークセッション 2
  LGBTQフレンドリー企業トークセッション2は、ツーリズム以外の企業として、大関株式会社様とP&Gジャパン合同会社様のご担当者の方にご登壇いただきました。
 大関様は「ONE LOVE、ONE CUP」というコピーのレインボーワンカップを海外で発表したことがニュースになりました。江戸時代から続く会社で、コンサバな社風だそうですが、努力して経営陣を説得したそう。海外で即完売し、ステイクホルダーからも好評を得て、反響の大きさに驚いているそうです。レインボー商品なら、ということで新たに取り扱ってくれるようになった小売店もあったそうです。
 パンテーンのトランスジェンダーの就活をテーマにした広告が話題になったP&G様は、意外にも社内でLGBTQの施策に取り組み始めたのは最近のことでした。「当事者の方を傷つけるような表現は絶対にしない」ということを誓い、広告の制作にあたっていたそうで、発表後の反響に胸をなでおろしたと、当事者だけでなく一般の方からの反応もよかったのがうれしかったと語っていました。


 

ドラァグクイーントークショー&ステージショー
  イベントのフィナーレは、関西が誇るドラァグクイーンのみなさんによるショータイム。フェミニーナさんは王道のリップシンク・ショーを、OZさんはバックダンサーを従えたダンス・ショー、ベビーヴァギーさんは衣装がだんだん変化していくポップなショー、そしてROBIN E.McQUEENさんのコミカルな「アナ雪」ショーというバラエティ感あふれる構成の、初心者の方にもとっつきやすい、お得感満載なショータイムでした。ショーの後、4人のクイーンさんが壇上でひとしきりトークを繰り広げ、最後にドリアンさんのライブ・ショーで華やかにフィナーレを迎えました。





 

イベントを振り返って
 学びの場のみならず、エンターテイメントも盛り込まれたコンファレンス・イベントでした(IGLTAの年次総会や海外の旅行博では、今回のようにドラァグクイーンの方々がご活躍しており、大阪でもこのような素晴らしいドラァグクイーンカルチャーがあるんですよ、ということを世界にアピールしました)。ご参加くださった皆様にはきっとご満足いただけたことと存じます。
 いろんな意味で閉塞的な今ですが、2024年にはきっと世界中から大阪にLGBTQがやって来る一大イベントが開催されることを夢見ます。
 
 最後に、このイベントに多大なご協力を賜りました大阪観光局をはじめとする関係者の皆様に心より感謝申し上げます。弊社の強みである、IGLTAをはじめ世界中のLGBTQツーリズム関係者とのネットワークを駆使したLGBTQ Tourism Conference、そして、弊社をご愛顧いただいているアライ企業の皆様と共に作り上げているLGBT-Allyサミットが同時に開催されたことにより、旅行業界とアライ企業様との接点ともなるような場をご提供できたと自負しております。今後も皆様と共に、虹色の未来を創造していきたいと思っておりますので、変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
  

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