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熊本地震で被災したトランス男性10人が、ホルモン治療困難と支援団体に相談

 熊本地震で被災したトランス男性10人が支援団体GID Linkに対し、ホルモン治療が困難になっているとの相談を寄せていたことがわかりました。地震による交通の遮断で通院ができなくなったことが主な要因です。
 

 GID Linkは性別不合・性別違和を抱える当事者と家族、友人、学校、職場、社会、地域を「絆」で結ぶという想いのもと設立された福岡市のサポート団体です。GID Link代表で、自身もトランス男性であり、カウンセラーや防災士などの資格も持つ椎太信さんは、2023年3月に東日本大震災の被災地を巡るフィールドワークに参加した後仙台で開催されたワールド防災フォーラムで「多様な性の視点から考えるインクルーシブ防災について」発表し、2024年の能登半島地震に際しても能登半島地震セクシュアルマイノリティ当事者専用電話相談窓口を開設するなどしてきました。
 今回も、熊本地震の翌日の7月29日には「令和8年 熊本地震でお困りの方へ」と題した電話相談のページを立ち上げ、支援を開始していました。
 共同通信によると、立ち上げの5日後には、30代のトランス男性からLINEで「交通が遮断されておりホルモン注射の予定日に病院へ行けない」と相談があり、オンライン診療や薬剤の宅配サービス情報を提供したといいます。
 
 椎太信さんは「ホルモン治療が途切れて月経が始まると、体が女性であることを突きつけられる。精神的苦痛が大きい」と語ります。
 熊本市在住でトランス男性の(こちらの動画にも出演している)曽方晴希さんは、2016年の熊本地震で車中泊を余儀なくされ、家族から無料開放された温泉に誘われたものの「女湯にも男湯にも入れない。水浴びや体を拭くことしかできなかった」と振り返っています。
 
 
 たまたま今回はトランス男性ばかりでしたが、被災した方の中にはトランス女性の方もいらしたかもしれませんし、HIV陽性で抗HIV薬の入手が難しくなった方などもいらしたかもしれません。GID Linkのような団体があること、いち早く動いて支援の手を差しのべてくれたことは当事者にとって本当に助けになりますし、素晴らしいことです。いつどの地域が大きな地震や大雨や洪水などの被害に見舞われるかもわからない日本ですので、国や自治体も、広く性的マイノリティやHIV陽性者の視点での防災対策を整備していただけたら、と願うものです。

【関連情報】
LGBTQのための防災ガイドのご案内
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2026/07/9.html

 
参考記事:
トランス男性、ホルモン治療困難 地震で被災、10人相談(共同通信)
https://news.jp/i/1479381403677786994

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