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バレーボールの荒尾怜音選手もカミングアウト、「髙橋塁さんの勇気に背中を押してもらった」
9月30日未明、SVリーグヴォレアス北海道の荒尾怜音選手がInstragramとXを更新し、自身のセクシュアリティについて「LGBTQ+から敢えて選ぶとするなら、「Q(クエスチョニング)」に近いと思っています」と語りました。
荒尾怜音(れおん)さんは2001年、熊本県生まれ。鎮西高等学校から早稲田大学スポーツ科学部に進み、ヴォレアス北海道に入団しました。5年前のこちらの記事によると、高校1年生の時からレギュラーリベロ(守備)として抜群の守備力を発揮し、春高も制覇し、数々の全国大会に出場し、その都度多くの注目を集めてきた選手で、大学時代は早稲田が全日本インカレで5連覇を成し遂げ、荒尾選手がベストリベロ賞に選ばれたそうです(スゴい方ですね)
そんな荒尾怜音選手は30日0時過ぎ、InstragramとXに、海辺で空を仰いで高らかに笑う素敵な写真とともに、こんなコメントを投稿しました。
「いつも応援していただき、ありがとうございます。
私にとって人生の大きな一歩となるご報告をさせてください。
私は幼少期から、男女関係なくいろんな友達と過ごしてきました。
時には、女の子しかいない集団の中に入って一緒に遊ぶこともありました。
そんな環境で過ごす中で、「可愛い」も「かっこいい」も「美しい」も、自分にとって大切な感情になっていきました。
そして、それらは「自分もこうなりたい」という憧れだけではなく、いつしか「好き」という気持ちにも繋がっていきました。
だからこそ、自分の性自認や、好きになる人の性別についても、あまり枠を決めずに、
「自分は自分」
そう思って過ごしてきました。
そんな自分のセクシュアリティは、LGBTQ+から敢えて選ぶとするなら、
「Q(クエスチョニング)」に近いと思っています。
「男だから」「女だから」という言葉に違和感を持ったり、洋服もレディースのものを選ぶことが多い。女性といる方が楽に感じる一方で、男性と過ごす時間にも楽しさを感じます。
そんな自分の中にあるいくつもの感情に戸惑い、悩んだこともありました。
「カミングアウト」という言葉自体が、私にとっては重たく、分厚い壁のように感じていました。
それでも、同じ競技の最前線で活躍する髙橋塁さんの勇気に背中を押してもらい、自分もこうして自分の言葉で伝えることを決めました。
この決断をするにあたって、真摯に向き合ってくださったチーム関係者の皆さん、そして、いつも「荒尾怜音」という一人の人間として接してくれた家族や友達をはじめ、これまで私に関わってくださったすべての方々に、心から感謝しています。
私自身も、誰かの勇気に背中を押してもらった一人です。
だから次は、自分の言葉や行動が、誰かにとって少しでも何かのきっかけになればと思っています。
これからも、自分自身を大切にしながら、プロバレーボール選手として、大好きなバレーボールに全身全霊で取り組んでいきます。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
これからも、荒尾怜音をよろしくお願いします。」
髙橋選手に励まされてカムアウトする方がこんなに早く現れたことも感動的ですし、荒尾さんの丁寧で繊細な言葉選びや、「次は、自分の言葉や行動が、誰かにとって少しでも何かのきっかけになれば」という真摯な思いにも感動させられます。本当に素晴らしいです。ケガをしたり、アスリートとして苦労もされているようですが、これからも活躍していってほしいです。
SNSでは「なぜわざわざカミングアウトするのか」といった(異性愛規範の圧力に押しつぶされそうになっているLGBTQの苦悩を全く理解しない)否定的なコメントも上がっているようですが、そういう社会だからこそカミングアウトが困難だったわけですし、こうしてOUTする方が現れることによって自由への風穴が開けられ、同じような境遇の方たちがひとりじゃないと思えたり、勇気をもらえたりするのです(世間から差別がなくならない限りプライドイベントが必要であるのと同じです)。特に男子プロスポーツ界は(日本だけでなく世界的に見ても)ホモフォビアが強く、カミングアウトが困難であるがゆえに、髙橋選手の初のカミングアウトは本当に凄い、偉業と言える出来事でしたし、まさか男子バレー界でそんなことが…と驚き、感動し、勇気づけられた荒尾選手がこのように後に続いたことにも感動させられました。お二人に心からの拍手を送ります。


