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12月1日は世界エイズデー:各地でさまざまなキャンペーンが展開
12月1日はWHO(世界保健機関)が1988年に制定したWorld AIDS Day(世界エイズデー)。世界レベルでHIV/エイズの流行の終結と陽性者に対する差別・偏見の解消を目的とする啓発活動やキャンペーンが行なわれます。
ゲイ・バイセクシュアル男性コミュニティとの関連も多い世界エイズデー関連のさまざまな動きをお伝えします。
厚労省による今年の世界エイズデーのテーマは「U=U 検出されない=性感染しない」です。昨年に続き、U=Uがテーマに選ばれました。HIV陽性であっても治療してウィルスが検出値以下になっていれば相手に感染させる確率はゼロであるということが学術的に明らかになったことは、HIV陽性者に対する偏見や恐怖心などの払拭に多大な貢献を果たしています。世間ではまだまだ認知されていないと思われますので、ぜひU=Uということを広めていきましょう。
都庁前と二丁目仲通りでは、昨年に続き、U=Uなどのメッセージのフラッグ(バナー)が掲示されています。東京都が主催し、二丁目でHIVや性感染症予防に努める(昨年は代表の岩橋さんが日本エイズ学会の会長も務めた)NPO法人aktaが制作協力したものです。仲通りでは2日まで掲示されます。ぜひご覧ください。
aktaは11月28日、U=Uに関する新しいキャンペーン「MU=USIC!」を始めました。
治療を続けていればセックスでHIVはうつらない(U=U)、頭ではわかっていても、誰かによぎる不安にむけて音楽を届けるキャンペーンという趣旨で、こちらのサイトで「大丈夫だよ、って伝えたい」をテーマにDJさんたちが選曲した音楽とコメントが見られます。
デザイナーコケ丸さん@kokemaru1016が切り取った、今年のaktaエイズデーキャンペーンの空気感。 仲通りを彩るフラッグ、もう気づきましたか?
— akta(新宿二丁目で木~日曜に15-21時オープン!) (@akta_info) November 28, 2025
今年のテーマは「U=U」。 11/28からの新キャンペーン開始に向けて、準備は万端です!#akta #WorldAIDSDay2025 #UequalsU #新宿二丁目 #TOKYOAIDSWEEKS pic.twitter.com/rPLLI3jOLA
今晩、(1991年にレッドリボンをデザインした)VISUAL AIDSによる「Day With(out) Art 2025」の上映会が開催されます。詳細はこちらです。
11/24には多くのゲイ・バイセクシュアル男性が歌う合唱コンサートや映画上映が開催され、たくさんの参加者で盛り上がったようです。今月もさまざまな催しがありますので、もしご関心があれば、ご参加ください。今後のスケジュールは公式サイトでご確認ください。
都庁は毎年、世界エイズデーにレッドリボンをイメージした赤色にライトアップされていますが、京都市でも同様に12/1から12/7まで市役所本庁舎と府庁旧本館をライトアップする取組みを行なうそうです。
小淵沢の中村キース・ヘリング美術館は世界エイズデー前後の1ヵ月間、新たに収蔵されたポスターの初公開など、特別なイベント・展示会を開催しています。詳しくはこちらをご覧ください。
ストレートのみなさんにとってはHIV/エイズのことはあまり自分事ではないかもしれませんが、ゲイ・バイセクシュアル男性コミュニティでは80年代からHIV予防や陽性者支援のことが大きな課題になってきました(これまでメルマガなどでお伝えしてきたとおりです)。世界エイズデーの時だけでも関心を持っていただき、最新の情報に触れていただければ幸いです。
参考記事:
「いきなりエイズ」の割合が高い沖縄 HIVと梅毒の郵送検査へ 県、12月1日開始へ調整 那覇市以外の県民対象(沖縄タイムス)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1714306
HIVや梅毒、郵送で検査 WEBで申し込み 那覇除く先着100人(琉球放送)
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-4811838.html
世界エイズデーイベントの開催(京都市)
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000347114.html
新収蔵ポスター「セーフ・セックス!」初公開 「中村キース・ヘリング美術館 世界エイズデー2025」11月22日より開催(マピオン)
https://www.mapion.co.jp/news/release/000000082.000022359-all/


