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富山初のプライドパレード開催を目指す話し合いが行なわれました

 富山県内でのパレード開催を目指す話し合いが持たれたことが、富山テレビなどで報道されました。
 性の多様性について考える市民団体「ダイバーシティラウンジ富山」と富山大学ダイバーシティ推進センターが12日に開いたイベント「第4回とやまレインボーデイ」は「富山でのプライドパレード開催を目指して」というテーマで話し合うものになりました。
 司会をつとめたのは、林夏生さんといっしょに「故郷を帰れる街にしたい」とののぼりを掲げて各地のプライドパレードに参加してきたダイバーシティラウンジ富山のなかがわさんでした(「故郷を帰れる街にしたい」というスローガンは青森レインボーパレードの宇佐美翔子さんが10年くらい前に掲げた言葉で、同じように地方での生きづらさを身にしみて感じていた方たちの大きな共感を呼んだもので、特になかがわさんはずっとこののぼりを掲げてパレードを歩いてきました)  

 意見交換ではパレードの規模や参加者の安全確保策について意見を出し合っていたそうです。
 北日本新聞の記事では、「実現すれば県内で初めてだが、保守的な考…」と、保守的な考えの県民が多い富山では開催にさまざまな難しさが伴うことを示唆するような記述が見られました。

 北陸はもともと全国でも最もホモフォビアの強い地域でした(河口和也・広島修道大教授らの研究班による「性的マイノリティについての意識 二〇一五年全国調査報告書」によると、「近所の人が同性愛者だったら嫌だ、どちらかといえば嫌だ」と答えた人の割合は、北陸が61.5%で全国で最も高い割合でした)。しかし、2021年に金沢で、2022年には新潟長岡で、2023年には福井県の鯖江でプライドパレードが開催されるようになり、特に金沢のプライドは著名人をゲストに迎えたり地元の伝統産業の方たちとコラボしたりしてメディアの注目を集めたこともあり、北陸も以前と比べるとだいぶLGBTQインクルーシブな社会に変わってきたのではないかと思われます。富山県ではまだパレードは開催されていませんが、こうして開催を視野に話し合いが持たれ、来年には実現するのでは…?と、そうなればきっと、広島などのように全国からたくさん応援に駆けつけ、成功を見るのではないかと期待されます。「故郷が帰れる街に」なるよう、みんなで応援したいですね。



参考記事:
富山でプライドパレードの開催を目指す 市民団体が検討会で意見を出し合う(富山テレビ)
https://www.fnn.jp/articles/-/944538
県内初パレード模索 LGBTQ支援団体、富山で課題話し合う(北日本新聞) https://webun.jp/articles/-/900257

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