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LGBTQインクルーシブな医療に向けた「PRISM調査」が実施中です
HIV陽性者支援をはじめ様々な支援活動に取り組んでいるぷれいす東京が、「性の健康」をテーマに全国のLGBTQ+の当事者グループと協働するコンセントプロジェクトの一環として、「PRISM調査」というアンケート調査を実施中です。
「誰も取り残さない医療」の実現に向けて、日本に住むLGBTQ+の方々の健康と医療ニーズについて調査を行ない、その結果を公表(見える化)し、現状と課題の分析を行なったうえで、医療現場への啓発や改善提案につなげます。
例えばトランスジェンダーの方が、保険証の性別と見た目の性別が異なることで病院で名前を呼ばれることを恐れたり、何か差別的な対応を受けるのではないかという不安を抱くことなく、安心して病院にかかれるようになること、性感染症にかかったり心配事があるゲイ・バイセクシュアル男性が病院やクリニックでホモフォビック(同性愛嫌悪的)なことを言われたり異性愛を前提とした対応に不満を感じたりせずにすむようになることなど、医療現場での課題はいろいろあると推測されます。たとえ同性パートナーシップ証明書を持っていても病院側の判断によっては親族として扱ってくれない場合もありますよね。
そういった、これまでの病院やクリニックでの対応を思い出し、こういうことがあったとか(よかったことも含めて)、もっとこうなってくれたらうれしい、といったご自身の体験談や意見を届ける機会になります。
にじいろドクターズの方をはじめ、多くの医師や精神保健福祉士、公認心理師、LGBTQ団体の方などが専門家として調査に協力しています。
調査項目は多岐にわたりますが、だいたい15分くらいで回答できます。例えば通勤やスキマ時間で回答していて中断を余儀なくされたとしても、同じデバイス(端末)であれば再開が可能です。
当事者のみなさん、お時間あるときにぜひ回答してみてください。9月末まで実施中です。
なお、99%もの予防効果がありWHOも推しているPrEPというHIV予防法について、(海外では無料だったり無料に近い価格で利用できるのに)保険適用にならない関係で現状、多額の費用がかかるのですが、誰もが安心して利用できるようにしてほしいということで「HIV予防薬を日本でも当たり前の選択肢に」という署名も行なわれています。こちらにもぜひ、ご協力をお願いいたします。