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通算25回目となる札幌のパレードに約900人が参加、市役所にレインボーフラッグも
9月13日と14日にさっぽろレインボープライドが開催され、14日には約900人(主催者発表)が札幌市内中心部をカラフルにパレードしました。
札幌のパレードは日本で2番目に歴史が古く、1996年に始まり、今年で通算25回目を数えます。
現在のさっぽろレインボープライドになってから市内中心部、三越の横の2ブロック分の通りがレインボーストリート(歩行者天国)となり、2日間にわたってブース出展やステージイベントが繰り広げられ、2日目にパレードするかたちとなっています。
今年も各地から駆けつけた参加者のみなさんがレインボーフラッグやプラカードを掲げながら、「当事者は身近にたくさんいます」「多様性があふれる街を作りましょう」などと呼びかけ、笑顔で沿道に手を振っていました。
朝日新聞によると、毎年参加している帯広市の養護教諭・池田さゆりさんは「みんながハッピーでいられる世界になればいいなと願っています。楽しく歩けてハッピーでした」と、帯広畜産大のLGBTQ支援サークル「かしわの虹ハウス」に所属する学生は「オータムフェストなどで偶然居合わせた人たちにもたくさん声をかけてもらえてうれしかった」と話していました。また、副実行委員長の川島暢華さんは、「トランプ大統領の就任以降、多様性に関する動きが後退しているような風潮が始まったという懸念を感じていた。(パレードの様子を見て)仲間がいるということ、応援・理解してくださる方がこれだけいるんだと感じられ、非常にありがたく、うれしかった」と、実行委員長の柳谷由美さんは「社会も少しずつ『LGBTQ当事者の人たちがいる』という前提に変わってきていると思うが、もっともっと広げていきたい。今後もたくさんの方と一緒にこのイベントを広げて行きたい」と語りました。
今年は、開催1ヵ月前から駅前通りの街路灯にレインボーフラッグのバナーが掲げられたほか告知動画がサブローTV(すすきのマックの上)で放映され、市役所にレインボーフラッグも掲げられ、街をあげて(市が協力して)さっぽろレインボープライドを盛り上げようとしている様子がうかがえます。恒例のテレビ塔のレインボーライトアップも行なわれました。
参考記事:
性の多様性を認め合う社会を…「さっぽろレインボープライド」当事者や支援者たち約900人が中心部をパレード(北海道放送)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2170277
「自由な社会」目指し行進 札幌でLGBTQパレード(共同通信)
https://www.sakigake.jp/news/article/20250914CO0105/
「多様性あふれる街へ」9百人パレード さっぽろレインボープライド(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/AST9G3HCYT9GIIPE00KM.html
多様性の尊重訴え札幌でパレード 性的少数者ら「自分らしくが最高」(北海道新聞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1211580/
多様な性理解、広がる輪 札幌・レインボープライド盛況(北海道新聞) https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1211663/