NEWS

「禁断のボーイズラブ」と称して男性どうしがセクシャルに絡む映像をMVとして発表したアーティストに非難が殺到

 Snow Man、SixTONES、松田聖子さんら、名だたるアーティストに楽曲を提供してきたSHIROSEさんが、自身が所属する3人組グループ「WHITE JAM」名義の新曲として8月15日、シャツをはだけたりしている男性どうしがセクシャルに絡む内容のMVを公開しましたが、その宣伝としてXに「禁断のボーイズラブ」と投稿したことで批判の声が上がっています。

 
 SHIROSEさんは5年くらい前からMVで女性とのベッドシーンの映像を多用していて(なかには、後ろから手を回した女性の手で局部を隠したギリギリの裸のサムネ画像なども)、次第にBDSMテイストな絡みも多くなってきていましたが、今年のツアーでは男性どうしが壇上で愛し合うようなパフォーマンスも見せており、「BL」「BoysLove」というタグ付きでYouTubeにも投稿されています(例えばこちら

 性的なパフォーマンス自体は、日本社会の保守的な性規範(もっと言うとセックスフォビア)を変えていこうとする意図で行なわれているのであれば十分意義があるものですが(海外でもクィア・アーティストのMVで性的なパフォーマンスが見られます)、今回問題視されたのは、男性どうしの性的な絡みの映像を「禁断のボーイズラブ」と称して宣伝したことです。「『いい加減男性同性愛表象に「禁断」を冠するのはやめてください』に尽きる」「BLを『禁断』扱いするのもやめて欲しい」「一体何が"禁断"なんですか?まずBLは禁断じゃないですよ」「同性愛で遊ぶな」といった非難が殺到しました。
 批判のなかには「クィアベイティング(まあ本人のセクシュアリティ知らないけど)はやめてほしい」というコメントもありました。クィアベイティングはMVや広告などでLGBTQではないのにそうであるかのような「ほのめかし」の表現をして見せることで世間の注目を集めたりお金儲けに利用する手法のことです。SHIROSEさんが(実際はバイセクシュアルかもしれませんが、特にそのように公表はされていないようですので)男どうしの絡みを“過激な”表現としてパフォーマンスして見せることで世間の注目を集めたり売れることに利用しているのであれば、クィアベイティングであるとの誹りは免れないでしょう。
 
 SHIROSEさんはさらに、22日には「みなさんアンチや、炎上も含めて楽しんで頂きありがとうございます! このMusic Video はフルもあるので、もし良かったら見て頂けたら嬉しいです!」として再び「禁断のBL映像」とのコメントでMVを宣伝しています。
 23日には、「なんで自己プロデュースは下手なんだろ?」「単純にセクシーさと下品さが分からないんだなと思ってしまう」といったファンの声を受け、「自分の作品は、世の中にレベルあわせないで作ってるので理解できなくて正解です!」などと釈明。今回物議を醸しているMVについては「世界中のどこにもない、全然理解できない作品となっていると思います!」とも説明しています。
 
 この件を報じたAllAboutニュースは、「誤った解釈や誰かを傷つける表現、差別や無理解を広げる行動などに対し、アーティストとしてどのように考えているのか、また今回の騒動にSHIROSEさんはどう向き合っていくのか、注視していきたいところです」と記事を結んでいます。

 

参考記事:
「同性愛で遊ぶな」Snow Man楽曲提供のSHIROSEが公開したMVに批判殺到。「BLは禁断じゃないですよ」(AllAboutニュース)
https://news.allabout.co.jp/articles/o/100167/

ジョブレインボー
レインボーグッズ