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auフィナンシャルグループやスエヒロ工業がLGBT平等法制定に賛同

 auフィナンシャルグループは8月14日、日本におけるLGBT平等法の制定を目指す「EqualityActJapan」に賛同し、「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」に参加することを発表しました。


 EqualityActJapanは2021年、LGBT法連合会、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、アスリート・アライの3団体が協力して推進して始めたもので、ビジネス界に向けて、日本におけるLGBT平等法(差別解消法)の導入を支持し、性的指向や性自認に基づく差別を禁止し、誰もが平等に扱われるインクルーシブな職場・社会づくりを目指すための「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」への賛同を募ってきました。
 残念ながら2023年、EqualityActJapanをはじめ多くのLGBTQ団体が目指すようなLGBT差別解消法ではなく、差別者に配慮する規定を盛り込んだLGBT理解増進法が成立しました…。その後、婚姻平等(同性婚法制化)訴訟や、性同一性障害特例法の要件をめぐる訴訟などは目覚ましい進展を見せましたが、LGBT差別解消法の導入に向けた動きは目立たなくなっていました。そして、差別を規制する法律がないなか、トランスジェンダーなどへのSNS上でのヘイトスピーチが常態化し、殺害予告を受ける人も出てきています。
 そんななか、今回、auフィナンシャルグループが「EqualityActJapan」に賛同し、「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」に参加することを発表したのは、一歩前進と言いますか、力づけられる取組みです。auフィナンシャルグループは「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かな社会の発展に貢献する」という企業理念を掲げ、この理念のもと、社会基盤を支える企業として、社会課題の解決に積極的に取り組んでおり、DEIの推進を通じて、社員一人ひとりが持てる能力を最大限に発揮できる組織や風土の構築に努めてきました。LGBT平等法の制定は、同グループが掲げるDEIの推進にとって非常に重要な意義を持つため、今回の賛同に至った、とのことです。「この取り組みは、企業としての社会的責任を果たすだけでなく、社員や顧客の多様な価値観を尊重する姿勢を示すものでもあります」

 
 もう一社、外装のトータルマネジメントをメイン事業とする株式会社スエヒロ工業(本社:静岡県沼津市)が7月31日、結婚の平等(同性婚の法制化)を促進する「Business for Marriage Equality」と、Equality Act Japanによる「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」への賛同を表明しました。
 同社は2022年にプライド指標でシルバー、2023年にゴールドを獲得、2023年より年に3~4回ほど自社でLGBTQ+およびSOGIに関する社内勉強会「レインボー勉強会」を開いています。それまで、女性活躍に力を入れてきましたが、男女問わず、誰もが自分らしく安心して働ける、活躍できるようになることが必要と考え、社内整備を進めており、今回のキャンペーンの賛同もその一環で取り組むことを決定したそうです。


 なお、「Business for Marriage Equality」や「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」への賛同表明は、PRIDE指標の「Engagement/Empowerment:社会貢献・渉外活動」の評価指標としてカウントされるほか、「レインボー認定」の要件にもなっています。
 今年の応募受付はいずれも8月31日(日)23:59までとなっています。応募を予定していてまだお済みでない企業様は、どうぞお忘れなく(応募要項はこちら

  


参考記事:
auフィナンシャルグループがLGBT平等法制定を目指す宣言に賛同した背景と意義(VOIX)
https://voix.jp/money/netbank/13945/
auフィナンシャルグループ、LGBT平等法制定を目指す「ビジネスによるLGBT平等サポート宣言」に賛同(ドリームニュース)
https://www.dreamnews.jp/press/0000327227/

多様性を尊重し誰もが自分らしく安心して活躍できる社会を目指し結婚の平等、ビジネスによるLGBT平等サポート宣言に賛同を表明(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/444448

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