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八戸、小樽、真鶴でプライドパレードが開催されました
6月最終週のニューヨークやサンフランシスコなど世界各地でプライドパレードが開催されるプライドウィークに、日本でも八戸、小樽、真鶴でプライドパレードが開催されました。
2014年にたった3人で歩きはじめ、今年で12回目を迎える青森レインボーパレードは28日、初めて八戸市でパレードを開催し、県内外から140名を超える方たちが参加しました。3紙が報道しています。
出発に先立って市庁前市民広場で行なわれたオープニングセレモニーでは、県内16市町からメッセージが寄せられたほか、熊谷雄一市長が性自認に関することへの理解促進につなげるためのリーフレットを配布していることや、性的マイノリティ関連の講座の開催に取り組んできたこと、今年はプライド月間に合わせて市総合保健センターの壁面をレインボーカラーにライトアップしたことなどに触れ、「近年は性的マイノリティーへの理解は進んできているものの、さらなる理解促進が必要。このパレードが、誰もがお互いを認め合いながら、自分らしく誇りを持って暮らすことのできる社会の実現につながることを願う」とあいさつしました。青森レインボーパレードで自治体の首長があいさつするのは今回が初めてです。実行委員の岡田実穂さんは、アウティングによって青森に住むことができなくなり、パレードへの参加を見送った人からのメッセージを紹介し、「家族の無理解や周囲の差別によって苦しさを抱えている人がいる。八戸や、それぞれのふるさとが生きやすいまちになり、自分らしく安心して生きられるようになれば」と訴えました。東北各県や北海道、京都府、岡山県、兵庫県などの団体のメンバーがそれぞれの活動を紹介する時間もありました。
市庁前を出発した参加者は強い日差しが照りつけるなか、六日町を経由して中心街の表通りをレインボーフラッグなどを掲げながら行進し、約50分かけて市庁前に戻りました。沿道では参加者に手を振る方がたくさんいらしたそうです。また、市営書店「八戸ブックセンター」は当日、パレードの開催を祝うメッセージをプリントしたポスターを店先に掲出してくれたそうです。
パレードに参加した弘前大学で活動するサークル「ぷらうど」のメンバーの方は「初めて八戸を訪れ、皆さんの温かさに触れた」と、青森市で当事者の交流拠点「コミュニティ・スポット・JOY」を提供してきたアリエス・カーリー・龍さんは「沿道の人が笑顔を向けてくれた。当事者とそうでない人との考えのすり合わせができて、青森がセクシャリティを気にしなくても良い場所になれば」と語りました。
また、実行委員を務める八戸市在住の金澤由香里さんは「青森市でのパレードで実行委員を務めながら、いつか八戸でやりたいと思っていた。街を歩いてみて、こんなに受け入れてもらえて、うれしくなった。また八戸で開催したい」と語りました。実行委員の岡田実穂さんは「八戸初の開催で、地元のスタッフの中には歩くことに戸惑いを感じている人もいた。多くの店の人が旗を振り応援してくれて、八戸は優しいまちと感じた。『地元で生きることができない』と思っている人にとっては命に関わる問題であることを知ってもらえれば」と語りました。
全国のプライドパレードを取材している秋山理央さんが、映像の速報版を上げていたので、ご紹介します。
【映像-速報版】 #青森レインボーパレード
— 秋山理央 (@RIO_AKIYAMA) June 29, 2025
6月28日(土)、青森県八戸市で『青森レインボーパレード2025』が開催された。
八戸市では初のLGBTプライドパレードの開催で、八戸市役所を出発した約140名の参加者は中心市街地を行進した。
主催:@RainbowAomori pic.twitter.com/GvfzYnAKZv
29日には小樽市中心部で小樽プライド2025が開催されました。
レインボーファミリー札幌のブログによると、雲一つない見事な快晴で、絶好のパレード日和となり、みなさん元気にレインボーフラッグを振りながら行進しました。パレード中は商店街の方々や、散策を楽しむ観光客の方が笑顔で手を振ってくれていたそうです。さっぽろレインボープライド、なるべさALLY、道南はこだてレインボープライド、TransgenderJapanの方なども参加していたようです。
道内では次は9月13日・14日にさっぽろレインボープライドが開催される予定です。
同じく29日には神奈川県真鶴町で3回目となる西湘クィアプライドが開催され、約70人が参加しました。神奈川新聞によると、地元の14店舗が協力したそうです。
こちらも秋山理央さんが映像の速報版を上げていたので、ご紹介します。
【映像-速報版】 #西湘クィアプライド
— 秋山理央 (@RIO_AKIYAMA) June 30, 2025
6月29日(日)、神奈川県・真鶴町で『西湘クィアプライド2025』が開催された。
第3回となる今回は約70名がパレードに参加した。
JR真鶴駅から真鶴港へと続く一本道には、虹色の旗がなびき、沿道では人々が温かく出迎えてくれた。#西湘クィアプライド2025 pic.twitter.com/xblyZeLpeT
参考記事:
多様な性 認め合う街に/八戸で初、レインボーパレード(東奥日報)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/2051750
多様な性と生き方、尊重を 「レインボーパレード」八戸で初の実施(デーリー東北)
https://www.daily-tohoku.news/archives/331079
八戸初のレインボーパレードに141人 参加できない人への思いも胸に(八戸経済新聞)
https://hachinohe.keizai.biz/headline/2405/
多様な性、パレードで訴え 小樽・中心部(北海道新聞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1179702/
真鶴 性的少数者らのパレード「西湘クィアプライド」 3回目、14店協力(神奈川新聞)
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1185313.html