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　3月31日はトランスジェンダー可視化の日というニュースでお伝えしたように、この3月31日は、5人の当事者の方たちが出演して「あの日の自分へ」メッセージを贈る動画が浅沼智也さんによって制作・公開されたほか、GID特例法の問題について議論する院内集会「トランスジェンダー国会」が開催されました（近くレポートをお届けします）
　
　海外の動きを見てみると、米国ではトランプ大統領がトランスジェンダーを軍から排除したり、女性スポーツへの参加を禁止したり、19歳未満の性適合治療への公的支援を停止する大統領令に署名するなど（各地で差止め訴訟が起きています）露骨なアンチトランスジェンダー政策を展開し、大変なことになっているため、3月31日にNYで抗議デモが行なわれ、約400人がトランスジェンダーの存在や権利を訴え、行進しました。主催したローレライ・クリーンさんは、「私のようなトランスジェンダーの若者は特に政府とトランプ政権の容赦ない攻撃を受けている」と語っています。
【追記】2025.4.5
　4月5日にはLGBTQ団体も参加し、「移民やトランスジェンダー、その他のコミュニティへの攻撃を終わらせること」を三つの要求のうちの一つとして掲げる「Hands Off（手出しするな）」という大規模な抗議デモが、全米50州を含む世界1400ヵ所で開催され、60万人余りが参加しました。

　また、（1月末にはトランスジェンダーの従軍禁止措置に対して「新しい政権が長年にわたって闘って勝ち取ってきたすべての自由をゆっくりと解体しているのを見るのは悲しい」「決して闘いをあきらめてはいけない！」と投稿していた）マドンナは、インスタグラムに「国際トランスジェンダー認知の日、おめでとう！ そして、私の最初の映画『マドンナのスーザンを探して』の40周年、おめでとう!! この週末は『マザー・ドーター・ホーリー・スピリット』というファッション・ショーに足を運んで、お祝いしました。そこで集まったお金はトランス・ジャスティス・ファンディング・プロジェクトに寄付します。来てくれたすべての人に感謝してます」と投稿しました。

　ちなみに3月中旬には、若者の健康に関するさまざまな問題を追跡しトランスジェンダーの子どもに関する全米規模の代表的な調査のひとつとなっている「Youth Risk Behavior Surveillance System（若者のリスク行動監視システム）」をはじめジェンダーアイデンティティと多様性に関する重要な調査・研究が政府のWebサイトから削除される前に保存し、救出しようとする「Public Health Data Hackathon（公衆衛生データ保存ハッカソン）」というイベントが開催されたそうです。

　
　

参考記事：
トランプ政権が排除掲げる「トランスジェンダー」がNYで抗議デモ　約400人が行進し権利など訴え（FNNプライムオンライン）
https://www.fnn.jp/articles/-/851139

マドンナ、国際トランスジェンダー認知の日に際してメッセージを投稿（NME）
https://nme-jp.com/news/154066/

トランスジェンダーの若者に関する米政府データ、消去の危機。研究者たちの“救出作戦”（WIRED）
https://wired.jp/article/researchers-rush-to-save-data-on-trans-youth-before-it-disappears/

全米各地で“反トランプデモ”50州1200以上…「民主主義に損害を与えている」（日テレNEWS）
https://news.ntv.co.jp/category/international/a92efa31e73d4f6f8898225e6a2ebb73
世界“1300か所超”で「反トランプ・マスク」一斉デモ、「DEI」関連政策の廃止や連邦政府職員の大幅削減などに抗議（TBS NEWS DIG）
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1836651
全米50州で反トランプの大規模デモ、関税や政府縮小に抗議　欧州でも（ロイター）
https://jp.reuters.com/world/us/K3DB6ZA4A5JZZK6P2UQMXMRZLM-2025-04-06/
反トランプのうねり、どこまで大きくなればアメリカを引き戻せるのか（ニューズウィーク日本版）
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/04/545501.php
「手を出すな」と全米でトランプ氏への抗議デモ　英仏などでも（BBC）
https://www.bbc.com/japanese/articles/cp8jkgxp9d0o