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「結婚の平等にYES!」に新たに埼玉・愛媛・山口・宮崎が加わり14地域に

 国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(多様な性にYESの日)に当たる5月17日、ちょうど1年前にスタートした地域・セクターの枠を越えた全国横断アクション・キャンペーン「結婚の平等にYES!〜YES!FOR MARRIAGE EQUALITY」の記者会見が開かれ、これまでの10地域に加え、新たに加わった埼玉・愛媛・山口・宮崎の代表の方がスピーチしました。LGBT交流会「レインボービュー宮崎」の山田健二代表が涙ながらに語る場面もありました。


 今年3月に札幌高裁で「憲法24条1項に違反」するとの初の司法判断が出た「結婚の自由をすべての人に」訴訟の判決から2ヵ月が経ち、また先月の東京レインボープライド2024には過去最多となるのべ27万人が参加するなど、日本国内のLGBTQ+(性的マイノリティ)の権利回復への関心が高まっています。一方で、国会での同性婚法制化に向けた議論は一向に進展を見せていません。日本各地には数多くの当事者支援団体やサポート施設、賛同する個人や企業があるなか、全国を横断した組織・プロジェクトはなく、賛同者はもちろん、これまで関心のなかった方が気軽に同性婚について学んだり参加できる施設や機会も多くはありませんでした。このような状況を受け、日本社会全体のさらなる理解促進・機運向上に向けて、昨年発足した、地域・セクターの枠を越えた全国横断アクション・キャンペーン「結婚の平等にYES!〜YES!FOR MARRIAGE EQUALITY」が参加地域・団体も拡大し、今後の活動方針を発表する記者会見を実施しました。
 
 はじめに公益社団法人Marriage For All Japan –結婚の自由をすべての人に(結婚の平等にYES!事務局)の松中理事から趣旨の説明があり、続いて共同代表の寺原弁護士から、訴訟の現状についての簡単な説明と、先の札幌高裁判決の特筆すべき点が語られました。10月30日には東京高裁で2つ目の高裁判決が出ます。最高裁判決は来年か再来年になると見込まれていますが、それを待たず、国会は速やかに法改正を行なってほしい、と述べられました。
 続いて、全国の地域実行委員会の方たちがスピーチしました。北は北海道から南は沖縄まで、代表の方たちが集まってくださいました。
 北海道からさっぽろレインボープライドの柳谷由美実行委員長、石川県から金沢レインボープライドの直海千夏理事、東京からプライドハウス東京の前田邦博理事、愛知から名古屋レインボープライドの樹梨杏共同代表、大阪から虹色ダイバーシティの有田伸也理事、広島から広島県セクシュアルマノリティ協会の遠野伊織理事、沖縄から結婚の平等にYES!実行委員会のはちさんが登壇し、この1年間の活動や今後への思いなどについて語りました。
 そして、今回新たに加わった4地域の方たちがスピーチしました。
 埼玉からスカイツリーラインLGBTQ FRIENDSの岩井紀穂代表、愛媛からカラフルドットライフの新山賢代表理事、山口から山口レインボープライドの田中愛生実行委員長、宮崎からLGBT交流会「レインボービュー宮崎」の山田健二代表がスピーチしました。
 その後、宮城のにじいろCANVAS代表の小浜さんからのメッセージが代読されました。

 協賛してくださるというLLAN(LGBTとアライのための法律家ネットワーク)の藤田さんのお話もよかったです。「私たちは全員、一日でも早く平等かつインクルーシブな社会を、婚姻平等の実現を求めています」「例えば企業への働きかけや各地域の弁護士会への働きかけなどで汗をかきたい」

 質疑応答では、都市部と地方でギャップがあるのか、という質問に対し、山口の田中さんが、当事者が表に出にくい状況があったが、パレードによって可視化され、市民の意識も変わったと、宮崎の山田さんが、当事者のなかにはお願いだから活動しないでくれ、詮索されたくない、そっとしておいてほしいとおっしゃる方もいるが、交流会に来たことをきっかけに、70代80代でカミングアウトできた人もいる、メディア報道のおかげで宮崎も変わってきた、というお話がありました。さらに、山田さんのお話に対して、当事者の方が交流会に参加して変わった過程について詳しく聞かせてほしいという質問が上がり、山田さんは、ずっと隠して生活してきて、それが当たり前になっていたので、表に出ようとしてもどうしていいかわからない、そういうふうに生きざるをえない方たちもいた、ある高齢の方は、交流会でみなさんが自己紹介していた姿に驚き、なぜ自分のことを言えるのか、と、泣き崩れる方もいた、それくらい、ずっと独りだったんです、交流会をやってよかったと思います、と涙で言葉を詰まらせながら語りました(『94歳のゲイ』のような方が宮崎にも…きっと全国各地にいらしたんだなぁと思います。そして、交流会で泣き崩れたという、ずっと独りで生きてこられたご高齢の方のことに思いを馳せ、宮崎弁で泣きながら話す山田さんの姿にも胸を打たれ、こちらももらい泣きしてしまいました)
 質疑応答ではほかにも、パートナーが外国人の方である直海さんや新山さんへの質問も上がりました。日本で一緒に暮らすことが容易でない現状、在留資格という点でも、同性婚法制化の実現が強く求められます。

 
 国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日にふさわしい、とても意義のある会見になりました。
 これから全国で「結婚の平等にYES!」キャンペーンが展開されます。お近くの催しにぜひ、ご参加ください。
 また情報をお伝えしていきます。

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