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トランス女性の春日井市議に対し、市議会の議長がミスジェンダリング発言

 愛知県春日井市議でトランスジェンダー女性の小嶋小百合市議に対し、同市議会の村上慎二郎議長が懇親会の場で「おっさんだがや」と発言、小嶋市議は「ジェンダーアイデンティティを真っ向から否定された」として村上議長とともに所属していた会派「市民クラブ」を1月30日付で離脱しました。


 東京新聞の記事や「OUT IN JAPAN」によると小嶋小百合さんは幼い時から感じていた漠然とした生きづらさが性別違和のせいだと50代で気づき、2013年の第2回虹色どまんなかパレードで初めて化粧をして歩き、その3年後にクリニックを受診し、ホルモン治療を始めました。そして2021年、性別適合手術を受けて戸籍上の性別も変更し、性的マイノリティの当事者団体を作り、交流の場を設け、啓発活動をしてきました。そしてトランスジェンダーであることをカムアウトして今年4月、愛知県春日井市の市議会議員選挙に出馬し、初当選を果たしました。
 今年1月19日夜に開かれた懇親会で、小嶋市議は、昼間、つまようじを口にしながらパソコンを打っていた行為について、村上議長に「おっさんだがや」と言われたそうです(トランス女性を「おっさん」呼ばわりするのはミスジェンダリングという差別的な行為に当たります)。小嶋市議は動悸や不眠などの症状が出て、自律神経失調症と診断された後、休養しているそうです。
 小嶋市議は会派を離脱した理由について「みんながいる前で大声で何度も言われた。やり過ごしたらいつまでもなくならないと思った」と語っています。
 村上議長は取材に対し、発言を認め、「親しみやすいキャラクターと知ってもらうための発言だった。深く傷つけてしまい、反省している」と語ったそうです。


 ジェンダー論が専門の風間孝中京大教授は、「本人が生きたいと望んでいる性とは違う性で表現することは、本人が大切にしているアイデンティティの否定になる」と指摘し、今の社会では、生まれた時の性と異なる性で生きることには大きな困難が伴うにもかかわらず「そうした苦労を軽視した発言で問題だ。トランスジェンダーが置かれている状況への理解が不足している」と話しています。 



参考記事:
トランスジェンダーの市議に議長が「おっさんだがや」と発言 愛知(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASS2264RTS21OIPE00N.html


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