NEWS

『POSE』のMJロドリゲスがトランスジェンダーとして初めてエミー賞主演俳優賞にノミネートされました!

 『POSE』で主役のマザー・ブランカを演じたMJロドリゲスが、ついにエミー賞、それもドラマ部門主演女優賞にノミネートされました。エミー賞の主演俳優賞にトランスジェンダーがノミネートされるのは史上初の快挙です。
 
 
【関連記事】
『POSE』シーズン1 レビュー
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/review/tv/2.html
『POSE』シーズン2 レビュー
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/review/tv/3.html
GLAADメディア賞で『POSE』が2年連続で最優秀ドラマ賞を受賞
https://www.outjapan.co.jp/pride_japan/news/2020/8/1.html

 
 MJロドリゲスが演じていたのは、「ハウス・オブ・エバンジェリスタ」を立ち上げ、ネイルサロンで働きながら行き場を失ったゲイやトランスの子どもたちの面倒を見るマザー・ブランカ。「ボールルーム」の華々しさの陰で、トランスフォビアやHIVや(当時、まだエイズは死に至る病でした)様々な困難に直面しますが、親友のプレイテルやトランスの仲間たちと励ましあいながら、絶望することなく、前を向いて生きるのです。特にシーズン2は感動の嵐でした。掛け値なしに名作だと言えますし、LGBTQコミュニティにとって記念碑的な意味を持つ作品ですし(これほどトランスジェンダーのキャストが大勢出演するのは前代未聞です)、GLAADメディア賞でも最優秀ドラマ賞を受賞しています。
 このクィアドラマの金字塔『POSE』という名作を名作たらしめたMJロドリゲスの演技が、ようやくTVアカデミーに認められたのです。本当におめでとう!よかったね!と、全米のLGBTQコミュニティの方たちが惜しみない拍手を贈る姿が目に浮かぶようです。
 
 『POSE』からは主演男優のビリー・ポーターが2019年、エミー賞ドラマ部門主演男優賞部門にノミネートされ、見事に受賞しました。オープンリー・ゲイの俳優として初の快挙です。
 しかし、一方でエミー賞は、あれだけ多くのトランス女性たちの活躍で『POSE』という名作が成り立っていたにもかかわらず、彼女たちのことはスルーしてきました…。これに対してLGBTQコミュニティからは、トランスジェンダーのスターたちのことも認めてよ!との声が上がっていました。それがとうとう、聞き入れられたのです。
 
 今回、『POSE』シーズン3からはMJロドリゲスだけでなく、ドラマ作品賞、主演男優賞(ビリー・ポーター)、監督賞(スティーブン・カナルス)、脚本賞(ライアン・マーフィ、スティーブン・カナルス、ブラッド・ファルチャック、ジャネット・モック、Our Lady J )にもノミネートされています。

※ジャネット・モックとOur Lady Jはトランスジェンダーの方です
 
 9月19日のエミー賞授賞式が楽しみです!
(どうかMJロドリゲスが受賞しますように…)
 
 
参考記事:
‘Pose’s Mj Rodriguez Makes History With Best Actress Emmy Nom(Out)
https://www.out.com/celebs/2021/7/13/poses-mj-rodriguez-makes-history-best-actress-emmy-nom


ジョブレインボー
レインボーグッズ