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第6回青森レインボーパレードに過去最多の208人が参加、9市町からのお祝いメッセージも

 2019年6月30日(日)、第6回を数える青森レインボーパレードが開催され、過去最多の208人が青森市の中心街約2kmを行進しました。
 
 たった3人からスタートした青森レインボーパレードは、年々、参加者が倍々で増えていき、昨年の青森レインボーパレード2018では、約170人になりました。その昨年のパレードの後の集会で、ずっとパレードを運営してきた「Osora ni Niji wo Kake Mashita(通称そらにじ)」というコミュニティカフェの翔子さん&おかっちさんから、パレードを今回で一区切りとしたいというアナウンスがあり、存続が危ぶまれていましたが、弘前市在住でバイセクシュアルのツッキーさんが名乗りを上げ、今年も開催されることになりました。

 そうして迎えた6月30日(日)、大雨の影響で飛行機が飛ばないかもしれないなどの不安もありつつ、関東や中部地方の方なども駆けつけ、昨年を上回る208人もの方々が青森に集まりました。立憲民主党の蓮舫さん、石川大我さん、ドラァグクイーンのレイチェル・ダムールさん、ぷれいす東京の生島嗣さん、佐藤郁夫さん、東北HIVコミュニケーションズの小浜耕治さん、トランスジェンダーの研究者・三橋順子さん、トランスジェンダーの活動家・畑野とまとさん、ろうLGBT東北の皆さん、コミュニティスペースそらにじひめじの皆さんらの姿もありました。参加者は、(出発前にねぶた囃子に合わせて「ハネる」場面もありましたが)特製の手押し車から流れる音楽に合わせてノリノリで踊ったり、大きなレインボーフラッグを振ったり、「故郷を帰れる街に」などのプラカードを掲げたりして歩きました。共同代表のツッキーさんや翔子さんはマイクで「この街にみんなが生きていることを忘れないで」「自分らしくいたい」などパレードに向けて寄せられた当事者からのメッセージを読み上げました。
 沿道では、レインボーフラッグを振ったり手を振ったりして応援してくださる方々の姿も見えました。
 初めて参加したというトランスジェンダーの忽那マナミンさん(弘前市、17歳)は、「普段は悩みを話せる人がいなかった。でも、多くの仲間がいることを実感できて心強かった」と語ったそうです。
 
 今年の青森レインボーパレードは、「当事者たちに勇気を与えたい」と、初めて県内の自治体や県連を持つ政党の皆さんからのメッセージを募集しました。結果、外ヶ浜町長、今別町長、五所川原市長、平内町長、十和田市長、弘前市長、八戸市長、むつ市長、おいらせ町長の9市町の首長からお祝いメッセージをいただけました(当日、読み上げられました)
 共同代表の翔子さんは「自分を隠して生きざるを得ない当事者が多いなか、町や市からの応援は『ここで生きてもいいんだ』と思える大きな希望になる。今日のパレードを機に、青森でももっと理解が広がってほしい」と語りました。

 パレードの様子は、地元RAB、ATVという民放テレビ局でも放送され(RABはラジオ局の方も取材に来ていました)、東奥日報、陸奥新報という青森を代表する2紙でカラー写真入りで紹介されました。
 
 以下、Youtubeにパレードの様子を伝える動画が掲載されていたのでご紹介します。
 県庁付近で翔子さんが、ガンが再発したこと、病院によってパートナーを家族として認めてくれるところもあれば門前払いのところもあること、同性パートナーの法制度は「理解が浸透していない」とか「時期尚早」とかの話ではなく今すぐ必要だということ、間に合わずに亡くなっていった方もたくさんいるということなどを語り、涙を誘いました。
 主催のツッキーさんの熱い思いも伝わってきます。
 少し長いですが、よろしければご覧ください。
 





参考記事:
レインボーパレード 性的少数者、虹色の旗先頭に208人 過去最多 青森(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190701/ddl/k02/040/093000c
多様性への理解求め/青森で性的少数者パレード(東奥日報)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/212965
LGBT理解を 青森でパレード(陸奥新報)
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2019/07/56041.html


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