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神奈川県が、同性カップルの県営住宅への入居を認めました

 神奈川県の黒岩祐治知事は9月24日、パートナーとして公的に認められた同性カップルも県営住宅に入居できるようにする考えを明らかにしていましたが、11月12日、県が正式に入居申込みを受け付けることを発表しました。
 11月定期募集に合わせた申込み受付けで、11月15日から12月2日まで受付けるそうです。また、5月、11月の定期募集で入居者が決まらなかった住宅を対象に入居者を募る「常時募集」についても同様に適用するそうです。
  
 神奈川県によると、県営住宅の世帯構成に関する入居資格は「夫婦または親子を主体とした家族」となっており、内縁関係のカップルも対象です。今後は市町村が認めた(同性パートナーシップ証明を受けた)同性カップルも「事実婚」と見なし、入居可能とするそうです。
 県内で同性パートナーシップ証明制度を導入している(または導入に向けて動いている)市町村は一部で、まだ限定的ではありますが、黒岩知事は、市町村の取組みを後押しすることで「不公平感は是正できる」と述べ、県独自の制度導入については「住民登録や戸籍の事務を行う市町村で行うことがふさわしい」として否定しました(9月24日の県議会本会議で、佐々木奈保美県議(立憲民主党・民権クラブ)の一般質問に答えたものです)
 
 今回新たに神奈川県の県営住宅入居の対象となる方は、市町村の同性パートナーシップ証明を行なった(宣誓受領書や証明カードなどの証明書を授与された)カップルで、現に同居していることが前提です。
 神奈川県によると、県内では現時点で横須賀市と小田原市の両市が同制度を導入しており、公認カップルはそれぞれの市内にある県営住宅への入居が可能となります。横浜市は12月2日から制度が始まるので、12月2日中に入居申込みをすれば、11月定期募集にギリギリ間に合うのではないでしょうか(それでなくても次回の5月募集、または常時募集でもチャンスがありそうです)。今後も、相模原市、鎌倉市、逗子市、そして葉山町で同制度が導入される予定ですので、そちらにお住まいで、一緒に暮らしているカップルの方は、証明書をもらえば、入居資格が得られることになります。
 
 
 
参考記事:
同性カップル、県営住宅へ入居可能に 黒岩知事表明(神奈川新聞)
https://www.kanaloco.jp/article/entry-197558.html
性的少数者カップル、県営住宅への入居が可能に(神奈川新聞)
https://www.kanaloco.jp/article/entry-208329.html

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