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元女子バレー選手の滝沢ななえさんが同性愛者であることをカミングアウト

 元女子バレーボール選手の滝沢ななえさんが、11月16日放送のバラエティ番組「衝撃のアノ人に会ってみた!」(日テレ系)で、同性愛者であることをカミングアウトしました。 

 滝沢さんは「美人すぎる女子バレー選手」として、高校時代からバレーファンを中心に話題を集めてきた方で、高校卒業後の2006年、Vリーグ女子バレーチーム「パイオニアレッドウィングス」に入団し、その後、上尾メディックスというチームに移籍し、13年に現役を引退しました。

 今回の番組では、滝沢さんの現在の姿をVTRで紹介、引退後は、都内の女性限定トレーニングジムで「美尻専門」のトレーナーとして活躍していることを伝えました。VTR中、レポーターから「お付き合いしている方はいますか?」と聞かれた滝沢さんは、「いま、付き合っている方はいます。公にするのはちょっと初めてなんですけど、実はですね私、女性の方と付き合っているんです」とカミングアウト。現在は年下の女性と交際しており、「とっても幸せ」だと語りました。その上で滝沢さんは、今回のカミングアウトについて、「家族にも言えなかったし、変に取られるんじゃないかって…。やっぱり、怖かった部分はすごくありました。(今後は)本当に堂々と、『私はこうです』という風に明るく生きていきたいと思います」とも語りました。

 番組の放送後、滝沢さんは11月16日深夜に「みんなテレビ見てくれてありがとう!ビックリさせてごめんね!笑」「でも言えて本当幸せ!セクシャルマイノリティーとして私らしく生きてけるー!」とTwitterに投稿しました。
 これに対して、「あんなにサラッと言えるのはかっこいいし、見ていて気持ちが良かった。勇気をありがとう」「同じセクシャルマイノリティとして勇気をもらいましたし、元気もいただきました。ありがとうございます!これからも応援しています」「高校バレーの頃から応援してました!すごく驚きましたが、これからもずっとずっと応援しています!」「勇気もらえました!皆が言える世界への一歩、ありがとうございます」といった声が相次いで寄せられました。

 日本のプロスポーツ選手(すでに引退した方を含む)で同性愛者であることをカミングアウトしたのは、今のところチャーリー礒崎さん(元マウンテンバイク日本代表)くらいで、レズビアンでは滝沢ななえさんがおそらく初めてです(バイセクシュアルとしては村主章枝さんが、トランスジェンダーとしては安藤大将さんらがいらっしゃいます)。多くの応援のメッセージが寄せられたように、カミングアウトの仕方もさらっと明るく、好印象につながったようです。全国のLGBT(特にスポーツをやっている方)を勇気づけるような、素晴らしいニュースでした。
 


参考記事:
「美人すぎる」元バレー選手、同性愛を告白 テレビ番組でカミングアウトし「言えて本当幸せ!」(Yahoo!ニュース / J-CASTニュース)
元女子バレーの滝沢ななえ、年下女性との交際をカミングアウト「私らしく生きてける」(ハフィントンポスト)

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