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レポート:Miss International Queen Japan 第一部
2026年8月2日(日)、表参道ヒルズ 本館B3F スペース オーで開催されたMiss International Queen Japanの第一部のショーの模様のレポートをお届けします。TPでも毎年感動を届けてくれている枝豆順子さんたちの素晴らしいショーケースのほか、ブリアナ・ギガンテさんのトークショーなども行なわれ、たいへんゲイテイストなステージでした
「Miss International Queen Japan」とは
2009年に日本からはるな愛さんが参加し、見事に優勝を果たしたことで有名になった「Miss International Queen」。2004年から開催されているトランス女性のビューティページェントです(※MR GAY JAPANもそうですが、ビューティページェントとは、外見だけでなくパーソナリティや社会貢献度などの内面の美も含めたコンテストです)。単に世界一美しくて素晴らしいトランス女性を決めるコンテストというだけではありません。そこには長い歴史や、PRIDE、クィアの人々の生き様や思いが詰まっています。
まず、主催しているのはパタヤのショークラブ「Tiffany's Show Pattaya(ティファニーズ・ショー)」です。実は今年6月、パタヤのパレードを取材し、「ティファニーズ・ショー」にも足を運んだのですが、日本のショーパブの大きい版なんだろうなというイメージが見事に覆されました。パタヤの、いかにもアジアな趣の雑踏、飲食店やマッサージ店が並ぶ大通りに忽然と宮殿のような美しい建物が現れ、気品や気高さを感じさせます。ショーは、さぞかし華やかなオープニングなんだろうなと思ったら、1974年、今ほどいろいろ発達していない、手術やホルモン治療も満足に受けられない時代に、たった8人のショーガールが30名余りの観客を前にスタートさせた、それはとてつもない「勇気」を必要とすることだった、という「ティファニーズ・ショー」の歴史を振り返る映像が流れて、それからシルバーな(宇宙服みたいな)衣装を着たクイーンとダンサーたちが踊り始め、パーっとそのシルバーのガウンを脱ぐと、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫のレインボーカラーが現れ、クィアのPRIDEを表現…っていうオープニングで、迂闊にも号泣してしまったんですよね。このショーを見るためだけでもパタヤに来た甲斐があったと思いました。車椅子や杖をついたお客さんをスタッフ(スタッフも全員トランス女性)が丁寧に誘導してあげてる光景とかも含めて、すべてが素晴らしかったです。
そんな「ティファニーズ・ショー」は、もともとタイ人のトランス女性のための「Miss Tiffany's Universe」という大会を開催していました(トランスコミュニティのエンパワーメント、トランスジェンダーの社会的地位向上のためのイベントです)。そこに2000年大会頃から日本の方が参加するようになり、少しずつ海外参加者が増えていったり、2002年の同大会の優勝者が、米国で開かれた「Miss Queen of Universe」で優勝を果たしたことから、自社で世界的な大会を開催することになったんだそうです。
「Miss International Queen」は、タイからの参加は「Miss Tiffany's Universe」で優勝した方と決まっていて、それ以外の海外からの参加者はオープン(自由な個人参加)で、第1回からずっと日本からの参加もあったのですが、やはり正式に日本代表を送りこもう、この大会の意義(トランス女性の社会的地位向上)を日本国内でもプロモートしていこうということで、「Miss International Queen Japan」が立ち上げられ、毎年華やかなイベントを開催してきました。ティファニーズ・ショーの思いやスピリットを受け継いだ日本のトランスコミュニティの方たちが立ち上がり、また、スポンサーがついたり、世間でも応援してくれる方たちが現れるようになったことで、このような華やかなイベントが実現しています。
今年は「TOKYO POP」をテーマに掲げ、8名のファイナリストが世界最高峰の舞台への切符を競うこととなりましたが、YouTubeで大変な人気を博しているブリアナ・ギガンテさんや、毎年TPのステージで素晴らしいショーを見せてくれている枝豆順子さん、サーシャさん、タティアナさん、ディ カマラさん、ジェシカ・ジュエリー・サバンナさんといったゴージャスなドラァグクイーンによるスペシャルショーを含む2部構成で開催されます、というアナウンスがありました。
今回、縁あって取材をさせていただけることになり、急遽、会場にお伺いしました。(ただ、15:30からの第二部は別の取材で参加できなかったため)第一部の豪華ゲストによるスペシャルショーのほうをレポートいたします。
レポート:Miss International Queen Japan 第一部
8月2日(日)11時過ぎ、表参道ヒルズ自体が初めてだったのですが、暑いし、入口がどこなのかよくわからないしで、汗だくになりながら、本館B3Fの「スペース オー」に辿り着きました。すでにたくさんのお客さんが並んでいて、熱気を感じさせました。
中に入ると、センターに花道もついた大きなステージの両サイドに座って鑑賞できるアリーナ席?が配され、後方にスタンド席が設けられいて、どちらも満員でした。
場内のブースではすっぴんのドリアン・ロロブリジーダさんがグッズを売っていたり(司会は第二部からなのでまだメイクをしていなかったようです)、出演するクイーンさんが立ってフォトブースでお客さんと一緒に写真を撮ってくれてたり、『ル・ポールのドラァグ・レース』日本版ができてイベントをやったらこうだろうな、という趣のドラァグイベントになってました。
11時半、枝豆順子さんが今着いたのでしばらくお待ちくださいというアナウンスがあり、割とすぐショーが始まりました(「今着いた」はネタだったんでしょうね)。TPでも披露されたTodrick Hall「Queen」やLady Gaga「Born This Way」だけでなく、マツケンサンバを使ったコミカルなショーなども間にはさみ(めっちゃ笑いました)、最後は映画『ヘアスプレー』の「You Can't Stop the Beat」で締めるという45分にわたるショーケースでしたが、全くノンケさんに媚びない徹頭徹尾二丁目的(ゲイテイスト)な、プライドすら感じさせるショーで、本当に素晴らしかったです。そもそも45分もショーをやるって普通じゃないのですが、順子さんがヒールを履きながら1ミリも疲れを感じさせずにやりきっていてスゴいと思ったり衣装とヅラをどれだけたくさん持ってきてるのかと驚愕したり(1人では持てない量だと思いました)、魂の「Crazy in Love」を披露したサーシャさん、目が覚めるような和の装いで生歌も披露したタティアナさん、ディ カマラさん、ジェシカ・ジュエリー・サバンナさん、涙、綺麗さん(新人さん)、そしてダンサーのみなさんも本当にカッコよかったです。拍手!














12時半からは、カルト的な人気を誇るブリアナ・ギガンテさんと枝豆順子さんによるトークショーが行なわれました。順子さんの「バタバタしててお昼を食べる暇もなく、お母さんに電話する暇もなく」という軽妙洒脱なMCで始まり、ブリアナさんが登場するや、会場からは黄色い歓声が沸き起こりました。後方の壁に向かってトークを始めるというボケをかましたあと、お二人のトークショーがスタート。ブリアナさんの桃井かおりさんみたいなアンニュイな語りに順子さんが的確に応酬し、客席を盛り上げていたのが素敵でした。ファンサも旺盛で、お二人はステージを出て客席に向かい、間近でお話したり、何か質問ありますか?と聞いたりしてました(ファンの方が感激して泣きながら「眉毛何センチですか?」って聞いてて、笑いました) 




酷暑の折、日曜の午前中からドラァグクイーンを見るためにこんなにたくさんのファンの方たちが集まってくれている様に感慨を覚えずにはいられませんでした。そして、同じ二丁目の仲間として、ドラァグカルチャーがトランスジェンダーのイベントに貢献しているということも、とてもうれしかったです。
肝心の第二部(本選)は15時半にスタートしました。ドリアン・ロロブリジーダさんが司会をつとめ、審査員席にはアンバサダーも兼ねるはるな愛さんや、ゲスト審査員のレスリー・キーさん、『This is I』に主演した望月春希さん、大黒摩季さんらが座り、8名のファイナリストが世界最高峰の舞台を賭けてパフォーマンスに挑みました。結果、岩井さきさんが優勝し、9月の「ティファニーズ・ショー」での世界大会に臨むことになりました。おめでとうございます!
Miss International Queen Japanは今後も毎年、開催されると思います。本当に楽しく素晴らしいイベントですので、みなさんも機会があればぜひ、ご参加ください。
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