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同性婚をテーマにピンクドット沖縄が盛大に開催、協賛企業は130社超に

記事日付:2019/09/04

 2019年9月1日(日)、気持ちよく晴れた日曜日の昼下がり、第7回を迎えるピンクドット沖縄が開催されました。今回から会場を琉球新報社1階公開空地・エントランスホールに移し、企業や団体の21のブースが所狭しと並びました。協賛・後援した企業・団体は昨年よりも3割多い130社にも上ったそうです。ピンクのものを身に着けて集った3000名の来場者の方たちは、ステージ上でのパフォーマンスを楽しんだり、ブースを見て回ったり、また、ビル内のエントランスホールで展示された「OUT IN JAPAN」写真展を見たり、思い思いに楽しみました。

司会を務めた狩俣倫太郎さんとブルボンヌさん


那覇市の城間幹子市長


弊社代表取締役の小泉伸太郎もピンクドット大使としてご挨拶させていただきました


お子さんにピンクのカーネーションをプレゼントするドリアン・ロロブリジーダさん(最初は怪訝そうに見ていた親御さんなども、すぐに打ち解けて一緒に写真を撮っていました)


オープンリー・ゲイの歌手、清貴さん。チャーター便に続き、会場を盛り上げてくれました
 
 今年は「同性愛カップルの結婚」がテーマということで、台湾での同性婚実現に貢献した活動家の呂欣潔(ジェニファー・ルー)さんや「Marriage for All Japan(同性婚訴訟)」の弁護団の一人である寺原弁護士や原告のゲイカップルの方たちなども登場し、台湾の成功例を聞きつつ、なぜ同性婚が必要なのか、日本で同性婚が認められるようになるためにはどうしたらよいか、といったことが話し合われました。

 ステージでは、昨年に引き続き狩俣倫太郎さん(琉球放送のアナウンサー)&ブルボンヌさんが司会をつとめ、JALの「LGBT ALLYチャーター便」を盛り上げてくれたドリアン・ロロブリジーダさんや清貴さん、宮城姉妹、nanairo note、そして、沖縄出身でブロードウェイのスターとして活躍している高良結香さんのライブ・パフォーマンスが行われ、聴衆を魅了しました。
 那覇市の城間市長、沖縄県の玉城知事(子ども生活福祉部の方が代読)、浦添市の松本市長、沖縄観光コンベンションビューローの下地会長、ピンクドット大使や協賛企業のみなさんのご挨拶もありました。
 
 また、今年初の試みとして、「瑞泉」の発案で、泡盛を1年間熟成させ、来年のピンクドットで振る舞い酒にするために、5人の方が一升瓶を持って泡盛を甕に注ぐという「酒合わせの儀」が行われました。
 そして最後には、みんなで一斉にピンクや白のバルーン(環境配慮型風船)を空に放ち、フィナーレを迎えました。


同性婚をめぐるシンポジウム。中央が台湾での同性婚実現に貢献した活動家の呂欣潔(ジェニファー・ルー)さん


沖縄が誇るブロードウェイ・ミュージカル・スター、高良結香さん。ステージを下りて観客のみなさんの中で歌う場面もありました


「酒合わせ」の儀。いま注いでいる3人の真ん中の方が、地元沖縄でゲイイベントを開催しているドラァグクイーンのリンダさん。今回は実行委員も務め、前夜祭GALA  PARTYも開催してくれました


これまで恒例だった、高い所から「ピンクの点」のように写真を撮るという行事はできなくなってしまいましたが、こうしてみんな笑顔で集合写真を撮りました


フィナーレとして、表の路上でピンクや白の風船を一斉にリリースしました
 
 沖縄は「世間が狭い」ため、なかなか地元の当事者の方たちがカミングアウトできないという事情があり、公道をパレードすることは難しいだろう、ならば、ということで7年前、前東京プライド理事で研究者の砂川秀樹氏がピンクドット沖縄を立ち上げました。当初から那覇市が共催し(後援を取るだけでも大変なのに、自治体がプライドイベントを「共催」するというのは歴史的な出来事でした)、2015年のピンクドットでは城間市長が性の多様性を尊重する「レインボーなは宣言」を行い、翌2016年には、那覇市は全国で5番目という早さで同性パートナーシップ証明制度を実現し、ピンクドットで第1号カップルの同性結婚式が行われ、感動を呼びました。その後、砂川氏が東京に行ってしまった後も、カフー リゾート フチャク コンド・ホテル総支配人の荒井氏や、ホテルパームロイヤルNAHA総支配人の高倉氏といったアライの方たちが中心となって、ピンクドットを継続開催し、MAXがライブを行うなど、数々の素敵な瞬間をプレゼントしてくれました。その間にも「PRIDE指標」でゴールドを獲得したJAL/JTAや沖縄セルラー、KPG HOTEL&RESORT、ホテルパームロイヤルNAHAなどの企業のみなさんが他の企業にも声をかけ、少しずつアライ企業が増えていって、ついに100社を超えるまでになりました(本当に素晴らしいことです)

 沖縄では、行政、多くの民間企業、琉球新報をはじめとするメディア、琉球大学(琉球大学法科大学院は性の多様性を尊重し、そのロゴにレインボーカラーが入っている世界で唯一のロースクールです)、沖縄弁護士会(性的マイノリティの支援を宣言する「レインボー宣言」を発しています)などが一体となって、LGBTフレンドリー化が進められてきました(まさに「ダイバーシティ・アイランド」です)。ピンクドット沖縄は、ある意味で、沖縄がどれだけLGBTフレンドリーか(アライがたくさんいるか)を象徴するような、日本中探してもこんなにLGBTに優しい地域はないと思えるようなあたたかな祝祭として、開催されてきました。
 
 しかし、(今年は「LGBT ALLYチャーター便」があったため、東京からも50人くらいの方々が来られていたものの)まだまだ会場に来られる当事者の方は少なく、ゲイバーで飲んでいるような方たちはほとんど見かけないという現状は変わっていません。彼らがいつか、安心してピンクドットの会場に来てくれるようになる日を目指して、これからもピンクドットが継続開催されていくことを心から願うものです。
 

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