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浜松市が年度内に同性パートナーシップ証明制度を制定

 静岡県浜松市が同性パートナーシップ証明制度の創設を検討していることが明らかにのニュースでもお伝えしたように、浜松市が、同性カップルの関係を公的に承認する「パートナーシップ宣誓制度」の導入を検討していましたが、8月27日、同制度を今年度中に制定する方針を明らかにしました。同日行われた市議会市民文教委員会で市が報告したものです。静岡県では初となります。
 
 浜松市によると、議会の議決を必要とせず首長の判断で導入できる要綱に基づいた制度の構築を目指します。現在、市が示している制度案では、双方が市内居住、もしくは転入予定の20歳以上のカップルが対象で、宣誓書を提出すると市から証明書が交付されます。宣誓には(トランスジェンダーへの配慮として)通称名も使用できます。
 法的な効力はなく、税制面の優遇などは受けらませんが、市営住宅にカップルで入居できたり、パートナーの手術時に親族として同意書へサインできるようになる可能性があります。

 浜松市では7月10日に制度導入に向けた意見交換会を実施しました。参加したLGBTの方からは、「性の差別や偏見をなくそうとする制度に期待している」「学生時代から苦しんできた。検討してくれて泣くほどうれしい」「浜松市が取り組むことで近隣市町にも影響を与える」など肯定的な意見が相次いだそうです。その後も市民の方たちとの話し合いを継続し、制度構築を進めてきました。
 浜松市は2020東京大会の共生社会ホストタウンに登録されていることから、制度創設の目標時期を「年度内」と明示、「年度内は要綱制定の目標。その後、運用開始までに一定の周知期間を設ける可能性もある」とのことです。
 鈴木康友市長は「急速に(社会の)理解が進んできている。いろいろな違いを認め合うダイバーシティの考え方は自治体にとって最上位の概念だ」と意義を強調しました。
 



参考記事: 
浜松市 同性カップル公認へ 県内初、宣誓制度創設 証明書を交付/静岡(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20190712/ddl/k22/010/141000c
浜松市、LGBTカップル公認へ 年度内に要綱制定(産経新聞)
https://www.sankei.com/region/news/190828/rgn1908280016-n1.html
LGBTカップル公認制度、浜松市「年度内に要綱」 市議会で方針(静岡新聞)
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/674322.html

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