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北海道議選でトランスジェンダーの渕上綾子さんが初当選

記事日付:2019/04/08


 4月7日に投開票がおこなわれた北海道議選で、札幌市東区選挙区(定数4)から出馬した立憲民主党新人でMtFトランスジェンダーの渕上綾子氏(44)が初当選しました。
 
 渕上綾子さんの後援会Webサイトによると、渕上さんは佐賀県出身で、富山大学理学部生物圏環境科学科を卒業して北大大学院地球環境科学研究科に進学した頃、両親にトランスジェンダーであることを知られたそうです(お母様は受け入れてくれているそうです)。1999年に北海道大学低温科学研究所、2000年には農林水産省北海道農業試験場で遺伝子に関するお仕事をされていましたが、2001年、すすきののショーパブ「ららつー」に入りました(「ららつー」はずっとレインボーマーチ札幌にも協賛してくれていたお店です)。2006年に戸籍の性別を変更しました。仕事をしながら宅地建物取引士の資格も取得しました。
 渕上さんは昨年12月、LGBTに関するセミナーの講師を務めていましたが、今年1月には立憲民主党の公認を受けて道議として立候補することになり、2000年代に札幌のパレードでスピーチして参加者を感動させてきた上田文雄前市長が後援会長を務めることになり、街宣にドラァグクイーンも駆けつけるなど、札幌のLGBT+アライのコミュニティの支援を受けながら、同性パートナーシップ証明制度を札幌だけでなく全道に広げるなど、マイノリティがもっと生きやすくなるような施策の推進を訴えてきました。

 札幌市東区選挙区は、旧民主系の立憲民主と国民民主がそれぞれ候補者を立て、さらに自民、公明、共産と諸派の計6人で争う激戦でしたが、渕上さんは見事に激戦を制しました。当選が確実となった8日未明、事務所で待つ支援者に拍手で迎えられ、「生きづらさを感じているマイノリティの人たちの声に耳を傾け、道政に反映させていきたい」と語りました。後援会長の上田文雄・前札幌市長は「よく頑張った。LGBTに限らず多様な人の思いを道政に届けることを期待したい」と述べました。
 今年の札幌レインボープライドはひさしぶりに以前と同様のシルバーウィークに開催されることが決まっており、盛り上がりが期待されます。きっと会場で渕上綾子道議にも会えることでしょう。

 日本でトランスジェンダーの方が都道府県議に当選するのは初めてのことです。LGBTとしては、2007年まで大阪府議を務めた尾辻かな子さん以来、12年ぶりです。
 現在、全国に9名のLGBTの議員の方がいて、渕上さんは10人目となります。
 今月21日には統一地方選挙ということで全国各地で市議や区議の選挙が行われます。奈良県生駒市議選には、MtFトランスジェンダーの和泉美鈴さんが立候補する予定だそうです。一方、石川大我豊島区議が夏の参院選への出馬を、前田邦博文京区議と舘内孝夫滝川市議が出馬しない意向を表明していますので、顔ぶれが様変わりする見込みです。
 


参考記事:
北海道議選でトランスジェンダー候補初当選(共同通信)
https://this.kiji.is/487676599711466593
北海道議選 性別変更の立憲新人が当選 性的少数者のための施策訴え(毎日)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190408/k00/00m/010/016000c
立憲の渕上氏、初当選(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1904080100009.html?rm=134

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