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今年の「ミスインターナショナルクイーン」日本代表はモデルの高橋りおさん

 2009年にはるな愛さんが世界一に選ばれて話題になったトランスジェンダーのビューティ・ページェント「ミスインターナショナルクイーン」。11月21日、「ミスインターナショナルクイーン2020 日本大会」が都内で開催され、モデルの高橋りおさん(21)が見事グランプリに輝きました。
 
 はるな愛さんがMCを務めた「ミスインターナショナルクイーン2020 日本大会」では、7名のコンテスタントの中からウォーキングや水着審査、パフォーマンス審査を経て、ファイナリスト3人が選出され、スピーチの最終審査によって、モデルの高橋りおさん(21)がグランプリを受賞しました。
 自身がグランプリに選ばれた瞬間、涙ぐむ様子を見せた高橋さんは、「他のみんながかわいくて、私は150%優勝しないと思っていました。本当にうれしいです。天空にいる気持ちです」と喜びの涙を流しました。さらに、トランスジェンダーであることをカミングアウトしているお母さんに向けて「お母さん!これからは私が支えるね!」と満面の笑みで喜びを伝えました。

 高橋さんは3歳のときに男の子が好きになり、また女性を同性と感じていました。小学4年生のときに「女の子になりたい」とお母さんに話すと、「そりゃそうだよね」と言われ、すぐに受け入れられたそう。このように、家族にはすんなり認めてもらえましたが、それでも自身の内では葛藤もあって、中学生の時に「容姿が男性的だったので、このまま女性になっても、暗闇に落ちるようなもの」と悩みました。それでも持ち前の明るさで、「2日間くらい考えて、やっぱ女性がいいと思った」と決心したそうです。今年4月に性別適合手術を受けたばかりです。
 
 高橋りおさんは、3月8日にタイ・パタヤで行われる「ミスインターナショナルクイーン」世界大会に出場します。「小学生のときにはるな愛さんが優勝したのを見て、いつか私もと思っていました。出るからには優勝を目指します」「世界の方とたくさんお話をしてこれから自分が日本で何ができるかというのをしっかり掴んでいきたいです」と意気込みを語りました。
 また、トランスジェンダーをはじめとするLGBTの人々へのエールとして「LGBTの中でも自分がどれなのかわからない、どの部類に値するのかもわからないっていう方もたくさんいて、そこでも悩んだりすると思うので、みんな関係ないんだよって。みんなハッピーだよ、笑顔だよ、楽しいんだよっていうことを、これからたくさん伝えていきたいなっていう風に思います」と語りました。
 
 はるな愛さん以来、残念ながら日本代表が「ミスインターナショナルクイーン」で優勝したことはありません。高橋りおさんにはぜひ、世界一を目指して頑張っていただきたいですね。
 

 
 
参考記事:
“日本一美しいトランスジェンダー”高橋りおさんが優勝 LGBTで悩む人々にエール(modelpress)
https://mdpr.jp/news/detail/1898498
“日本一美しいトランスジェンダー”グランプリは高橋りおさん 母に感謝(オリコン)
https://www.oricon.co.jp/news/2149202/
高橋りおミスインターナショナルクイーン日本でGP(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201911210000945.html

※今回、いずれの記事でも「ニューハーフ」ではなく、きちんと「トランスジェンダー」と書かれていたのも、とてもよかったです。

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