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国会で同性婚を認めてほしいと国会議員に訴える院内集会が開催、当事者らが熱く語りました

記事日付:2019/11/20

 今年のバレンタインデーに全国で一斉に同性婚訴訟が始まりましたが(「MARRIAGE FOR ALL JAPAN -結婚の自由をすべての人に-」)、みんなで国会に直接「同性婚を実現しよう」と伝えよう!という趣旨で、11月19日(火)13時から衆議院第二議員会館多目的ホールで院内集会が開催されました。
 平日の昼間であるにもかかわらず大勢の方々が詰めかけ、会場は超満員で、熱気を感じさせました。全国の原告の方々や、がんと闘っているレズビアンカップル、現役プロアスリートとして唯一カミングアウトしている下山田さんら、パートナーがいる当事者の方々が切々と、結婚制度から排除されている理不尽さを訴え、国会議員の方々が涙する場面もあり、たいへん熱い集会になりました。
 国会議員の方も、与党・野党問わず、会場に28名が駆けつけ、事前にメッセージを寄せてくださった方も35名いらっしゃいました。
 
 初めに基調講演的にお話くださった在日米国商工会議所のクリストファー・ラフルア会長と、LGBTとアライのための法律家ネットワーク(LLAN)の石黒徹理事は、経済政策の観点から同性婚実現を訴えていらっしゃいました。

在日米国商工会議所のクリストファー・ラフルア会長(在日米国商工会議所は日本での同性婚実現を求める提言を発しています)
「日本はG7の中で唯一、同性パートナーの権利を保障する法律がなく、母国では当たり前に認められている同性パートナーへの福利厚生が日本では認められないため、欧米のLGBTのビジネスマンは日本に来るのを嫌がっている。日本は優秀な人材の活躍の機会を逃しているのです」
 
LLANの石黒徹理事
「同性婚を認めることは、お金をかけずに国際競争力を高める魔法のような政策だ」
「『失われた20年』を打ち破り、自由な発想、イノベーションの源泉となるのがダイバーシティ&インクルージョンである」「現状は多くの優秀な外国人が日本に来たがらないが、それは、日本では同性の夫や妻の配偶者ビザがもらえず、病院で親族として認められないから。日本の恥ではないか」
「人口の8.9%に上るとも言われるLGBTが、法の下に平等に扱われず、人権を疎外されている。法の下の平等に照らして、こんなことが許されるはずがない」
「世論は7割超が賛成している」
「すべての人が生きやすい社会を」
 
 ゲストスピーカーとして、現役アスリートとして唯一カミングアウトしている(なでしこ二部リーグに所属する)下山田志帆さんが登壇しました。
「ドイツに行ってすぐ、同性婚が認められました。クラブのメンバーやトレーナーもレズビアンだったりして、クリスマスのイベントにも同性のパートナーを連れてきて、監督に紹介したりしていて、いい意味で衝撃を受けました。チームメイトの一人は、引退したら、指導者としてやっていきながら、同性パートナーと結婚し、子どもを自分のクラブに入れるのが夢だと語っていて、素晴らしい、うらやましいと思いました。国が結婚を認めるというのはこういうことなんだな、と実感しました。翻って日本では、世間の目を恐れて誰もカミングアウトしていません。友人のゲイのアスリートが、日常的に「ホモ」ネタやいじりがあるチームなので、絶対にカミングアウトできない、と言っていました。五輪憲章では性的指向による差別が禁止され、東京都でもLGBT差別禁止を謳った条例ができましたが、現状はこうです。国レベルで同性愛を肯定する制度が必要です。私はレズビアンですと胸を張って生きていきたい、チームメイトもそうなってほしいです」

 各地で勇気をもって原告となることを決意してくれたゲイカップルやレズビアンカップルのみなさんのお話、たくさんの国会議員の方の応援メッセージも素晴らしかったです。
 2014年、青森市役所で婚姻届を提出し、世間にインパクトを与えた(青森のパレードの主催者でもあった)翔子さん&おかっちさんも登壇しました。翔子さんががんと闘っているため、原告にはなっていませんが、国会議員の皆さんに思いを伝えるべく、わざわざ来られて、スピーチしたのです。
「がんの治療のために病院に行くときに、青森では同性パートナーシップ証明がまだ認められていませんので、自分たちで公正証書のような書類を作り、見せたのですが、それでも『緊急時に連絡が行かないかもよ』『それがイヤなら違う病院に行けば?』と言われました。誰もが等しく受けられるはずの治療に、専念することができませんでした。パートナーシップが認められているような自治体なら大丈夫かもしれませんが、青森はまだ…私たちは生きる場所を制限されているのです。これは、命の問題です。早く同性婚を決めてください。私の命が尽きる前に」
 このスピーチに、涙を拭う議員さんの姿も多く見られました。
 
 なお、こちらに、今回のイベントの詳しいレポートを掲載しています。お時間のある方は、ご一読ください。
 
 

「同性婚法律で認めて」 当事者ら国会議員に訴え(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20191120/ddl/k13/040/007000c

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