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同性婚一斉提訴の原告のゲイカップルが、市役所に婚姻届を提出しました

同性婚一斉提訴の原告のゲイカップルが、市役所に婚姻届を提出しました


 今年2月、結婚の平等を問う一斉提訴が行われますというニュースでもお伝えした通り、全国でゲイやレズビアンのカップル10組が結婚の平等を求めて全国各地で訴えを起こしますが、1月4日、その第一弾として、一斉提訴の原告となるゲイカップルが婚姻届の提出を始めました。
 
 埼玉県川越市の市役所に婚姻届を提出したのは、以前ウェスティンホテルで結婚式を挙げたゲイカップルです(結婚式のときも、「いつか提出したい」と婚姻届を書いたそうです)。提出することは事前に連絡してあり、不受理を前提に市が預かることになったそうです。市役所から出てきたお二人は、「不受理だとわかってはいたけれど、やっぱり悲しい」「異性カップルなら『おめでとう』と受け取ってもらえるのに…」「日本全国で同じように結婚できない方たちがいるという現実があります。長い闘いになるとは思いますが、頑張っていきたいと思います」と語りました。
 
 お二人が(こうしてテレビのニュースに顔出し&本名で出てまでも)裁判の原告になる決意をしたのは、「声をあげたくても、あげられない人がいるのなら、自分たちにできることをしたい。バッシングがあるかもしれないが、誰かがしないと動いていかないと思う。自分たちが盾になって進んでいきたい」という思いからだそうです。あいけんさんは、勤務先の会社が同性カップルにも結婚祝い金を支給するようになって「自分の中で考え方が変わった。同性婚はできないものと思ってきたが、意外とそうではない。認められていくのだと思った」と語っています。

 1月4日は、奇しくも、自民党の平沢勝栄衆議院議員が「(同性婚を認めて)LGBTばかりになったら国はつぶれる」と発言したことが報じられ、「同性婚を認めてLGBTばかりになった国などない」「少子化と同性婚は何の関連もない」「○○ばかりになったら国はつぶれるというのは、何でも当てはまる。そもそも多様な人がいて成り立っているのだから」「こういう政治家ばかりになったら国がつぶれる」など、SNS上で一斉に非難の声が上がっていました。
 当事者の「最愛のパートナーと一緒に暮らせるように保障してほしい」「亡くなっても二人で住んでた家や共有財産が奪われるような悲劇が起こらないようにしてほしい」といった切実な願いが顧みられず、日本で同性婚や同性パートナー法がなかなか実現しない(国会での議論が進まない)のはなぜなのか…昨年の杉田議員の事件もそうですが、その理由の一端が浮き彫りになったような気がします。

 


参考記事:
“同性婚を認めず”は憲法違反 一斉提訴へ(日テレNEWS)
同性カップル10組、一斉提訴へ 「婚姻の自由を侵害」(朝日新聞)
動き出した「同性婚」の憲法訴訟、同性カップルが婚姻届を提出 裁判の証拠に(弁護士ドットコム)

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