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『総務部長はトランスジェンダー』の岡部鈴さんが「Forbes JAPAN WOMEN AWARD」編集部特別賞を受賞しました

記事日付:2018/12/25

 電通イースリーファイナンス部ディレクターでありMtFトランスジェンダーの岡部鈴さん(今年のwork with Prideセミナーにもご登壇されていました)が、「Forbes JAPAN」が発表する「WOMEN AWARD」の編集部特別賞を受賞しました。
 おそらくこうしたビジネス界のアワードでトランス女性が受賞するのは初めてで、歴史的快挙と言えるのではないでしょうか。
 岡部さんは授賞式で「今後、私も企業の中で、ダイバーシティアンテナの一つになれればいいかなと思っております」と語りました。
 
 広告代理店で管理職に就き、妻も子もいて、ずっとシスジェンダー・ストレート男性として生きてきたのに、50歳を目前にして女性として生きていく決意をし、社内一斉メールでカミングアウト……岡部鈴さんは今年6月、『総務部長はトランスジェンダー 父として、女として』という著書を発表し、話題を呼びました。
 
「Forbes JAPAN」編集部のインタビュー記事によると、男として働き続けていただけではなく、総務部長という役職にも就いていた岡部さんが「これからは女性の格好をして化粧もして、女として働く」と宣言するのは、とても勇気が要ることでした。
「50歳手前まで、私は一生男性として生きていかざるをえないと諦めていました」
 そんな岡部さんさんが女性として生きていきたいと思い始めたのは、あるときに女装をしたことがきっかけだそうです。女装への興味を抱いていた期間があり、思い切って洋服を着てみてから、どんどん自分のなかで変化が起きていったそうです。職場では、心の中では女として日常生活を送りたいと思っているけれども、社内で打ち明けられず、男性の格好で職場に行っていました。
 そんななか、親会社が性的マイノリティに対しても支援していく姿勢があることがわかって、その出来事に後押しされて、リスクを負いながらも、社内でカミングアウトしたんだそうです。
「たとえば LUSH JAPANのように、LGBT支援をHPなどで対外的に発信する企業は、当事者だけでなくアライの人々の支持をも得ることになる。人材の獲得にもつながりますし、働いている社員の誇りにもなる。日本の企業は、これからもっと積極的に、性的少数者に対する姿勢を社内外に向けて発信していくといいのに、と思います」
 
 カミングアウト後、女性として社内で働くようになってからも、社長さんが今までどおりに接してくれたことが、とてもうれしかった、と岡部さんは語ります。
「社内にお客様が来て写真を撮ることになったとき、社長は、当時まだ外見が女性としては未熟だった私を呼んで「岡部、シャッターを押してくれないか」と声をかけてくれたんです。お客様のいる場所にも当たり前のように私を呼んでくれたというのが、とてもうれしかったです」

 企業に向けて、なにか具体的なアドバイスはありますか?と尋ねられ、岡部さんは「たとえば、採用の際の会社の募集要項を変えてみてはどうでしょうか」と答えました。「トランスジェンダーにとっては、応募書類の提出時からすでに高いハードルが課せられています。履歴書の性別欄は戸籍上の性別でなくてもいいし、記入自体が任意だと示すとともに、性的マイノリティを差別しないと要項に明記するんです。これには、1円もかかりませんよね。でも、たったそれだけで救われる人がたくさんいるし、素晴らしいCSRになるはずです」

 

参考記事: 
「明日から女性として出社します」50歳を手前にカミングアウトした総務部長 #WOMENAWARD(Yahoo!ニュース/Forbes JAPAN )
「自分らしく」働き 活躍の女性を表彰 フォーブスジャパンが発表(Yahoo!ニュース/ホウドウキョク)

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