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LGBT-Allyサミット #6

記事日付:2019/09/27

 
 2019年9月27日(金)13:30~、日本航空株式会社様の本社会議室をお借りして、「LGBT-Allyサミット #6」を開催いたしました。今回も大勢の方々にお集まりいただき、ありがとうございました。


 最初に、NTTデータ様より「新人研修で、服装に関する規定を伝えているが、男女別になっている。本来は性別に関係がないものなのではないかという迷いがある。他の企業での考え方や実践について知りたい」との質問があり、いくつかの企業様からヒアリングを行いました。完全にジェンダーフリーな対応をされているところはなく、相談があれば柔軟に対応したい、これから検討していきたい、などのお答えをいただきました。


 それから、日立ソリューションズ様より、LGBT施策の事例についての発表をいただきました。
 制度を作るだけでよしとするのではなく、社内風土づくりが大事であると考え、社内にアライのネットワークをボランティアで立ち上げ、勉強会を開いたり、映画上映会を開いたり、東京レインボープライドに参加したり、「ダイバーシティウィーク」を開催し、杉山文野さんを招いてお話いただいたり、といった活動をされているそうです。


 シグマロジスティクス様からは、社内でトランスジェンダーの(自販機に商品を補充する)スタッフが活躍している事例について、お話いただきました。FtMの方が14名、MtFの方が1名いらっしゃるそうです。
 採用が決まった後、安心して働けるように四者面談を実施し、すでにトランスジェンダーの方が働いているよ、と伝え、どの性別で働きたいか(更衣室やトイレについて)の希望を聞き、手術で長期の休みを取る予定があるかどうか、なども聞くそうです。
 そうしたきめ細かな受け入れ施策が評判となり、口コミで、当事者の方が面接に来られることが多くなったといいます。
 

 新通様より、Japan Rainbow Night Outというナイトタイムエコノミーに関するLGBTインバウンド施策について、お話がありました。こちらは観光庁関連の案件で、インバウンド(訪日旅行)が人数から消費額に課題が移行していることを受けて、昼間の観光だけでなく、夜の時間の経済(バーやクラブでの消費を盛んにする)を活性化させることを目的としています。
 続けて、弊社取締役会長の小泉から、先日のタイでのLGBTトラベルシンポジウムについてのレポート、LGBTツーリズムの諸事項について、お伝えしました。
 

 ここで、参加者の皆様が各テーブルごとに情報交換を行う時間を設けました。社内LGBT施策についての悩みを解決するための手がかりが得られたり、他社での取組みの具体的なとこを知る機会にもなったかと思います。


 後半は、2名の当事者の方による講演をお届けしました。
 まずは、MtFトランスジェンダーのYさんによる講演「性同一性障害の診断書を会社にわたすまでの葛藤」。工務店の3代目として生まれ育ったYさんは、子どもの頃からずっと、「男を押しつけられる苦痛」を感じてきたといいます。2007年頃から世の中にトランスジェンダーについての情報があふれるようになったこともあり、少しずつ女性として生きる時間をつくるようになりました。2014年には職場でも中性的な服装をするようになり、2017年には、性同一性障害の診断書を会社に提出し、女性として勤務できるように協議を行うに至りました(人のいない場所で着替えを行うことができるようになったそうです)。名前と見た目が異なることから空港で「ご本人様は?」と問われたりしたこともありますが、今は通名でJALカードを作ることができて、とてもうれしかったとおっしゃっていました。時々笑いも交え、たいへん楽しいトークとして語ってくださいました。


 それから、ゲイであることをオープンにしている教師として有名な鈴木茂義さん(しげせんせい)による講演「小学校の先生がゲイであることをカミングアウトしてみたら」。学生時代、ゲイが治るかもしれないと思い、彼女を作ったという話や、職場で「彼女がいる」と嘘をついていた話、また、どうしてカミングアウトするようになったのか、ご両親にカミングアウトした際の反応(「二度と家に帰ってくるな」「孫を抱きたかった」など)など、多くのゲイの方が体験しているようなリアルなエピソードを語ってくださいました。かつては「隠すことにエネルギーを使っていた」そうですが、オープンにして以降、携帯の家族割やJALの家族プログラム(マイル合算)を使えるようになったり、UR賃貸住宅の申し込みで2人の名前を一緒に書いたりということができているそうです。同性愛者としての苦労と、カミングアウトして幸せを実感できるようになるまでの生き生きとした体験談でした。
 


 最後に、今回の会場提供企業である日本航空様から、日本初のLGBT+ALLYチャーター便について報告していただきました。このチャーター便を企画した東原様は、飛行機のすぐ真下の雲に虹色の輪ができてその中に飛行機の影が映って見えるという奇跡的な現象について、当日の機長さんが乗客のみなさんに虹を見せたくて、これが見える気象条件を計算して飛んでくれたという裏話を教えてくださって、印象的でした。
 続いて日本航空人財本部人財戦略部部長の福家様が、日本航空様のLGBTへの取組みについてお話くださいました。東京レインボープライドでブース(パイロットやCAの制服の着用を体験できたり)を出展して好評を得たことを社内に発信したことが社内風土づくりにおいてプラスになったこと、その時にボランティアをしてくれた方たちがアライネットワークづくりにも貢献してくれたことなど、生き生きとしたお話が聞けました。


 閉会後、第二部として近くのお店で飲食をしながら、カジュアルな雰囲気で情報交換や意見交換ができる懇親会を開催させていただきました。今回も和気藹々とした雰囲気で、盛り上がりました。

■参加企業(敬称略)
LVMHコスメティック、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン、NEC、NTTデータ、NTTラーニングシステムズ株式会社、PGF生命保険、SBSホールディングス、SGホールディングス、TBSテレビ、ダイナムユニオン、アパショナータ、アビームコンサルティング、オリンパス、日立ソリューションズ、サントリーホールディングス、シグマロジスティクス、ストアークルーズ、ノバルティスファーマー、ピセ、ボッシュ、新通、IHI、JTB、JTBコミュニケーションデザイン、JVCケンウッド、、アワーズ、イレストプラス、エイジス、セプテーニ・ホールディングス、セブン-イレブン・ジャパン、ニフコ、高島屋、大阪観光局、国際石油開発帝石、三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズ、三菱商事株式会社、三洋化成工業株式会社、住友金属鉱山株式会社、、生活協同組合 ユーコープ、東京電力ホールディングス、藤田観光、日本ガイシ、日本生命保険、味の素

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