GLOSSARY

LGBTQ用語解説

デッドネーミング

 デッドネーミングとは、使用する名前を変更したトランスジェンダー(ノンバイナリーなどを含む)の人々の、変更以前の(出生時につけられた戸籍上の)名前を本人の合意なく使うことです。


 出生時につけられた名前の多くは、その子が男の子か女の子かがわかるような社会的に性別を示唆する名前になっていますが、性別移行を望むトランスジェンダーの方の多くは、自身が望まない性別を示唆する名前を変えて、通称名を使用したり、戸籍上の名前も改名したりします。そのように、本人が使用しなくなり、その名で呼ばれることを忌避するような旧名を、本人の合意なく、生活のなかで、あるいはインターネット上で発することは、当事者の方をひどく傷つけ、ジェンダーアイデンティティの否認であり侮辱的な行為だと受け止められる可能性があります。故意にデッドネーミングを行なうことは、SOGIハラであり、トランスフォビックなヘイトスピーチと見なされかねません。
 また、性別移行したトランスジェンダーであることを周囲にカミングアウトしていない方に対して旧名を名指す行為は、アウティングにほかなりません。
 
 戸籍上の改名には時間がかかることがあり、学校や職場においても、通称名ではなく戸籍上の名前を使われてしまうこともあるかと思いますが、可能な限り、本人が望む名前が使われるよう、配慮をお願いいたします。
 
 Twitterは2018年、「意図的にトランスジェンダー個人の性別を間違えたり、性別移行前の名前で呼ぶこと」を暴言や脅迫、差別的言動に対するポリシーで禁止しています。
 2022年にはTikTokも同様のポリシーを策定しています。

 企業の皆様におかれましては、社内ポリシーにミスジェンダリングやデッドネーミングの禁止が盛り込まれているかどうか、いま一度、ご確認ください。もし未済の場合、ご対応いただけるようお願いいたします。
 

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