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オーストラリアの同性婚をめぐる自主投票で賛成が反対を大幅に上回り、クリスマスまでに同性婚法案が成立する見通しに

記事日付:2017/11/15

 11月15日、オーストラリアで実施された同性婚(結婚の平等)の賛否を問う郵送式の自主投票の結果が発表され、61.6%の人が賛成し、反対を大幅に上回りました。マルコム・ターンブル首相は、圧倒的な投票結果を受け、クリスマスまでに法案を連邦議会で通過させることを目指すと述べました。
 
 「プレビサイト(Plebiscite)」と呼ばれる今回の郵送式の自主投票は、同性婚を支持するターンブル首相が実施を決めたもので、法的拘束力はありませんが、賛成が上回れば、年内にも同性婚を実現するための結婚法の改正案を国会に提出するとの意向でした。
 9月12日に始まり、8週間にわたった今回の郵送式の自主投票では、1270万人以上(選挙権を持つ79.5%の人たち)が参加しました。賛成は約782万票、反対は約487万票で、全国150の選挙区中、133で賛成が過半数に達し、すべての州で賛成が反対を上回りました。首都キャンベラで記者会見を開いたオーストラリア統計局のデービス・カリッシュ局長は、投票率が80%近くに達したことを受けて「国民は統計が有権者の意見を反映していることを信頼できる」ともコメントしました。

 ターンブル首相は「多くの人が意見を表明し、圧倒的に婚姻の平等が支持された」と語りました。
「公平へのイエス、コミットメントへのイエス、愛へのイエスだ」
「市民は公平性、コミットメント、愛に賛成票を投じた。今度はオーストラリア連邦議会の私たちが行動を起こす時だ」

 投票結果の発表を受け、オーストラリア各地でレインボーフラッグを振り、同性婚を祝う人々の姿が見られました。
 シドニーで開かれた大規模な集会では、ゲイやレズビアンのカップルが抱き合いながら感極まった様子を見せました。ゲイであることをオープンにしているカンタス航空のアラン・ジョイスCEOは、シドニーで歓喜に沸く人たちを前に「素晴らしい結果になりました。私たちはこの素晴らしい国を誇りに思うべきです」と語りました。
 メルボルンでは、集まった数百人の支持者が歓喜の声を上げました。野党労働党のショートン党首も集会に参加し、(同性婚反対派によるネガティブ・キャンペーンがLGBTを傷つけるとして)郵便による投票自体、実施すべきではなかったとしながらも、「今回の国民投票で、最後は常に無条件の愛が物を言うことが示された」と語りました。
 ジェーン・マホニーさんとジョシー・レニーさんのカップルは「(他の国の)同性結婚式を参考にして楽しい結婚式のアイデアを集めはじめなきゃ」とCNNに語りました。

 また、カイリー・ミノーグイアン・ソープシーアといったオーストラリア出身のセレブをはじめ、ボーイ・ジョージエレン・デジェネレスリッキー・マーティンマイリー・サイラスサム・スミスら、カミングアウトしたセレブの方々も、次々に祝福のコメントを寄せています。
 
 ターンブル首相は、クリスマスまでに法制化を目指す姿勢を見せ、法案の具体的な内容をめぐる議論は今週中にも始まる見通しです。しかし、一部の保守派議員は、同性婚に反対する企業が結婚式に関連する品物やサービスの提供を拒否できる免除項目(「宗教の自由」条項)を議案に含めるよう求めており、首相は難しい調整を迫られると見られています。
 
 なお、世界で最も華やかと称されるパレードで知られるシドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラは、来年で40周年を迎えます。否が応でも盛り上がりを見せることでしょう。


参考記事:
豪、同性婚の年内解禁目指す=住民投票で賛成多数(時事通信)
豪州 同性婚の法的容認、6割超が賛成 住民投票(毎日新聞)
オーストラリア投票、同性婚支持が反対を大幅に上回る(BBC)
オーストラリア国民投票、同性婚の合法化を支持(CNN)
動画:豪で同性婚めぐり国民投票、合法化賛成が多数に 改正法案提出へ(AFP)
国民は「圧倒的YES」 オーストラリアで同性婚の賛否問う国民投票 クリスマス前の法案化を目指す。(ハフィントンポスト)
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