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Yahoo! JAPANがLGBTも含めた「防災ダイバーシティ」プロジェクトを展開中

 Yahoo! JAPANが3月5日、一人ひとりに合わせた災害への備えを啓発する『Yahoo!防災ダイバーシティプロジェクト』を始動させ、LGBTも含めたかたちの特設サイトも開設しました。

防災ダイバーシティ
https://bosaidiversity.yahoo.co.jp/

 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、もうすぐ東日本大震災から8年となるなか、復興支援に誰でも参加できる「4つのチャリティーアクション」と「復興支援イベント」を紹介する特集「- 3.11企画 - いま、わたしができること。」の一環として、一人ひとりに合わせた災害への備えを啓発する『Yahoo!防災ダイバーシティプロジェクト』を始動しました。
 現在、災害に備えるための一般的な防災情報はたくさん提供されていますが、東日本大震災が発生した後の「Yahoo!検索」のデータを分析すると、性別や年齢、生活環境などによって一人ひとりの知りたい情報が違うことがわかりました(例えば、子どもがいれば「おむつ」や「粉ミルク」が多くなります)。そこで、その人だからこそ必要な、ダイバーシティを考慮した災害への備えを行うべきではないかと考え、「人の数だけ、備えがある。」というコンセプトのもと、『Yahoo!防災ダイバーシティプロジェクト』が発足しました。 
 『Yahoo!防災ダイバーシティプロジェクト』は、自分に合った防災とは何かを考え、気づいていただくことで防災意識を啓発するコンセプトムービー、自分の特性やライフスタイルから一人ひとりに合った防災情報やグッズを探せる特設サイトや自分ならではの防災ブックを作成できる体験イベントを行うものです。
 
 ダイバーシティ研究所代表理事で復興庁参与の田村太郎氏の協力のもと、「性別」「年齢」「国籍」といった個人の特性やライフスタイルなどの多様性に沿った防災情報やグッズを100種類以上の「防災カード」として提案し、自分ならではの防災ブックを作成できる仕組みが構築されました。
「このプロジェクトに非常に価値があると感じるのは、災害が起きたときの「困りごと」を一人ひとりのレベルまで落とし込み、どのような備えが必要かを自分の特性に合わせて逆引きできるようになっている点です。今回の仕組みに登場する困りごとや備えのヒントは、私たちが過去の被災地で見聞きしたことと、子育て世帯や外国人など特定の立場の方々へのアンケート調査などをもとに構成されています。災害を経験したことのない人に「自分ごと」として気づいてもらう上で、このプロジェクトは非常に有益なものだと思います。すべての課題がカバーできているわけではありませんが、このプロジェクトを通して、防災に必要なものは何か、 また地域に暮らす多様な人々の存在にも気づくきっかけにしてもらえればと思います」(田村氏)
 
 この100種類以上の「防災カード」の中に今回、パートナーが同性という人、トランスジェンダーの人に対応した備えとしてそれぞれ「パートナーシップ証明書」「かかりつけ医と相談しておく」が含まれています。もし被災した時に、パートナーシップ証明書(札幌や大阪ですと、財布に入れられるような携帯カードの証明書がもらえますよね)を持っていると、パートナーが入院した際の病院での面会や、仮設住宅への申し込みなどの手続きがスムーズになります、トランスジェンダーの方であれば、被災してホルモン治療を受けられなくなった場合にどうするかをあらかじめ主治医に相談しておきましょう、ということです。
 
 もちろん、同性パートナーシップ証明書を持っている方はまだまだごく一部ですし、たとえ証明書を持っていても、居住している市区町村の外で被災したとき、同性パートナーを認めないような対応をされることもあるかもしれません(そういう意味でも、国全体として結婚できるようになることが望ましいですよね…)。また、HIV陽性の方は、含まれておらず(毎日飲まなくてはいけない薬が手元にないまま被災した場合、一大事です…)、たいへん残念です。しかし、大勢が目にするYahoo!の防災プロジェクトにLGBTが含まれていることの意義は決して小さくありません。ダイバーシティの中には、障がいを持った方や外国人の方だけでなく、LGBTも含まれるということを広く認知していただけますし、今後、避難所で同性パートナーを家族と認めてもらえたり、自認する性別を尊重してもらえたり、といったことにもつながるはずです。
 
 それから、今回11人の方が「Yahoo!防災ダイバーシティ アンバサダー」になっているのですが、車椅子のアイドル・猪狩ともかさん、チェアスキー選手・村岡桃佳さんなどとともに、タレントのぺえさんも選ばれています。アンバサダーコメント動画でぺえさんは、「自分らしく生きられる世の中にはなってきましたが、防災のことはあまり考えられていなかったかもしれない。私は同性愛者なので、パートナーシップ証明書を選びます」といったコメントをしています。

 行政や企業の取組みとして、ダイバーシティといえばLGBTも含める(「すべての人が」とかではなく、そうとわかるように明示する)というのは今や基本的なことになってきていると言えますが、今回の防災プロジェクトはそのことを具体的に形にしてくれた、一つのモデルケースになったと言えるのではないでしょうか。
 
 
参考記事:
「人の数だけ、備えがある。」東日本大震災におけるYahoo!検索のデータをきっかけに一人ひとりに合った防災情報を提案『Yahoo!防災ダイバーシティプロジェクト』始動(PRTIMES)

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