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宮城県教委が次年度公立高校入試でトランスジェンダーの受験生に配慮

記事日付:2019/11/28

 宮城県教育委員会は2020年3月に実施される公立高校入試から、これまで実施した男女別の出願者数の公表を取りやめるなど、トランスジェンダーの受験生に配慮した対応を取る方針を固めました。

 11月25日の高校入学者選抜審議会で、宮城県教育委員会は、トランスジェンダーの受験生に配慮した対応として、来年3月実施の2020年度公立高校入試で、出願者数などの公表時に男女別人数欄を削除する方針を固めました(高校側が生徒の性別を把握する際には、中学校が作成する調査書を使うそうです)
 また、現行の入学願書には、男女を丸で囲む選択式で性別を表記する欄があり、県教委高校教育課の担当者は「入試以外の学校生活でも配慮を求められる可能性がある。願書からの削除を一歩にしたい」と語りました。入学願書の性別記入欄については、すでに来年度分は出願書類の印刷などを終えているため、2021年度入試から削除する方針です。
 性的マイノリティ(LGBT)への配慮を求める社会的な意識の高まりに加え、入学願書の性別表記欄を廃止する自治体が全国的に増えている実情を踏まえた対応です。
 県教委は、「全国的な流れであり、トランスジェンダーの意見を尊重したい」と話しています。

 東北では青森、秋田、福島の3県教委が2020年3月に実施する公立高入試で性別欄の削除を決めています。山形県教委は今後検討する方針です。秋田県教委高校教育課の担当者は「性別の項目は慣例で記載されていたが、入試に必要な情報ではなかった」と語っています。

 
 なお、宮城県といえば、2017年に県の男女共同参画基本計画案に初めてLGBTへの配慮が明記されたほか、今年9月には、私立宮城学院女子大(仙台市)が、MtFトランスジェンダーの学生の入学を2021年度から認めると表明しています。お茶の水女子大(東京・文京区)や奈良女子大(奈良市)に続き、私立大学としては全国で初めてのケースです。
 宮城学院女子大によると、対象は学部生で、強制的なカミングアウトを避けるため、出願時に性自認に関する診断書の提出などは求めず、「本人が自分は女性である、女性として生きたいという認識があればよい」とのことです。入学後も基本的には大学への申告は課さないそうです。
 
 
 東北地方はどちらかというと性に関しては保守的なイメージがあったかもしれませんが、2014年に初めて青森でレズビアンカップルが婚姻届を提出し、同年から東北初のパレードが開催されるようになり、また、仙台市でも、地元のLGBTと連携して「にじいろ協働事業」が始まり、「せんだいレインボーDAY」のようなLGBTイベントが開催されるなど、当事者コミュニティからの働きかけによって、少しずつ社会が変化してきました(手前味噌ですが、弊社でも、4年前から福島でLGBTスキーツアーをお手伝いしてきたり、昨年には「Rainbow Tohoku」プロジェクトの一環で、東北6県でLGBT研修を実施し、メディアにも取り上げられましたので、少しプラスの影響があったかもしれません)
 しかし、東北地方では、自治体による同性パートナーシップ証明制度の導入や導入検討の発表がまだ1件もないという現実もあります(1件もないのは東北だけです)。今後、前進していくことを期待します。
 
 
 
参考記事:
宮城・高校入試 トランスジェンダー等に配慮(TBC東北放送)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191126-00000001-tbcv-l04
LGBT配慮、公立高願書から性別欄削除へ 宮城は21年から(河北新報)
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201911/20191126_73025.html
女性自認の学生入学可能に 宮城学院女子大、私立で初(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50080070R20C19A9CR0000/

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